モモちゃん探し開始☆!

「それじゃ、モモちゃん探しを始めよっか♪」


「うん☆!」


 外に出た私とミナちゃんは、ここシャメドザの街を見渡しながらモモちゃん探しを始めようとしていたの。


「ねぇねぇ、まずはどんなことするの?」


「う~ん……、とりあえずまずは街の人たちに聞き込みをしようと思うの♪」


 モモちゃん探しを始めるのにまずどんなことをすればいいかミナちゃんに聞かれた私は、街の人たちに聞き込みすることを提案したの♪


「それ、いいかも♪ でもわたし……、うまくききこみができるかちょっとふあんかも……」


「チッチッチッ! 心配しなくても大丈夫だよ♪ なぜなら、ミナちゃんが描いてくれたこのモモちゃんの絵があるから♪ ニヒッ♪」


 街の人たちに聞き込みをする提案にミナちゃんは賛成するも、上手く説明出来るかどうかどうやら不安になってたみたいなの。


 そこで私はミナちゃん自身が描いてくれたモモちゃんの絵を出し、この絵があれば大丈夫とミナちゃんを励ましたの♪ 

  

「あっ、そっか♪ えをみせるだけでうまくつたえられることができるもんね♪」


「そういうこと♪ それじゃ、そうと決まれば早速街の人たちに聞き込みを開始するよ♪」


「は~い☆!」


「でもその前に、離れ離れになるのは危険だからここは手を繋いで歩こう♪」


「うん、わかった♪」


 そしてミナちゃんは元気を取り戻し、私と一緒に街の人たちへ聞き込みを開始したの♪



「すいませーん!」


「ん、何だ?」


「さぁ、一体何かしら?」


「あの……、実は聞きたいことがあるんですけど、少しお時間頂いても大丈夫でしょうか?」


「なるほど、そういうことね♪ いいよ、せっかくだし♪ ねっ♪」


「そうだな! 俺も別に構わないぜ」


「本当ですか!? ありがとうございます☆!」


「ありがとうございます♪」


 私とミナちゃんはまず最初に若いカップルの2人に聞き込みをすることにしたの。


「それで、聞きたいことって何かしら?」


「はい。この絵に描かれているクマのぬいぐるみなんですけど、どこかで見かけたりはしなかったでしょうか?」


「クマのぬいぐるみ? う~ん……、見てないわね……」


「あぁ。俺も見なかったな」


「そうですか……。すいません、ご協力ありがとうございます♪」


 若いカップルの2人にモモちゃんのことについて聞いてみるも、重要な手がかりとなる情報は得られなかったの……。


 やっぱりそう簡単に上手くは行かないよね……。


「さいしょはなにもわからないままだったね……」


「うん……、そうだね……。よし☆! それじゃ気を取り直して、続けて聞き込みをしていこう♪」


「うん、そうする♪」


 若いカップル2人と別れた私とミナちゃんは、気を取り直して聞き込みを続けていたの。けど……、


「いや、知らないな」

「ごめんなさいね……。私も見てないわ……」

「ぬいぐるみ自体見なかったわね……」


「そうですか……」


 街の人たちにくまなく聞き込みをしていくも中々上手く行かず、未だに重要な手がかりとなる情報は得られないままだったの……。


 あと、もしもの可能性として一応その場その場でモモちゃんを探してはいるんだけど、こっちも駄目っぽい感じなんだよね……。


「うぅ〜……、なかなかうまくいかないね……」


「あはは……、でも仕方ないかも……。知っている人を探すのはかなり難しいと思うから……」


「うん……、そうだよね……。あとちょっとつかれたかも……」


「そっか……、結構歩いたもんね……。ミナちゃんが疲れるのも無理ないかも……。よし☆! それじゃ、少し休憩しよっか♪」


「うん……、そうする……♪ アリシアおねえちゃんありがとう♪」


 街の人たちに聞き込みをしていく内に結構歩いたのもあって、私とミナちゃんはひとまず休憩を取ることにしたの。


 

「とりあえずジュースでも買って、ベンチで一緒に飲もう♪」


「うん、ジュースのむのむ☆!」


「ミナちゃんは何飲みたい?」


「えっと〜……、オレンジはさっきのんだからアップルがいい☆!」


「うん、了解♪ それじゃ私もせっかくだしアップルにしちゃおっと♪」


 とりあえずベンチで一緒にジュースを飲みながら休憩を取ることにし、私はアップルジュース2人分を買いに行ったの♪


「はい、お待たせ♪ ミナちゃんの分のアップルジュースだよ♪」


「わ~い、ありがとう♪」


 アップルジュースを買いに行った私は片方をミナちゃんに渡し、そのまま一緒にベンチへと座ったの♪


「う~ん☆! あまくておいしい♪」


「そうだね、とっても美味しいね♪ 何だか凄く癒やされるかも♪」


「うんうん☆! ハァ〜……。それにしても……、モモちゃんぜんぜんみつからないね……」


「ミナちゃん……」


 ベンチに座りそのまま休憩を始めていると、ミナちゃんはモモちゃんが全然見つからないことにどこかしょんぼりとしていたの……。


「モモちゃん……、ぶじにみつかるかな……?」


「……。大丈夫だよミナちゃん♪ モモちゃんを必ず見つけてみせるから☆! ニヒッ♪」


「アリシアおねえちゃん……。うん、そうだよね♪ モモちゃんぜったいにみつかるよね♪」


 私はしょんぼりとしていたミナちゃんを励まし、ミナちゃんを元気付けていたの♪


 モモちゃんは私たちが絶対に見つけるから心配しないでね♪

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