2人だけの会話

「それじゃ、行ってきます♪」


「うん、行ってらっしゃい♪ 私と師匠も後で行くからね♪」


 それからしばらくして、モモちゃんを探すため私とミナちゃんは2人で先に外へ出ることを決めたの。


 本当のところを言うと4人全員で一緒に行きたかったけど、何でも師匠とマリア先輩はどうやら2人で話すことがあるみたいでそのため遅れることになり、結果私とミナちゃんだけで先に行くことになったんだよね。


 それにしても、師匠とマリア先輩で一体どんな話をするんだろう……? 凄く気になるけど、今はモモちゃんを見つけることに集中しなくちゃね☆! それに多分、聞いたところで絶対に秘密にされそうだしね……。あはは……。


「気を付けてねアリシア。初めての担当依頼で緊張しちゃうかもだけど、失敗を恐れずまずは楽しむことから始めてね♪ そうすれば必ずきっと上手く行くと思うから♪ あとは焦らず常に冷静でいることも大事よ♪ それじゃ、頑張ってね♪」


「はい☆! 師匠ありがとうございます♪ 師匠のそのお言葉、私の心に留めておきます♪ ミナちゃんのためにも今回の依頼、無事に解決出来るように全力で頑張りたいと思います☆! それとミナちゃんが描いてくれたモモちゃんの絵も持っていくことにします♪ モモちゃんを見つけるのに絶対に必要だと思ったので♪ ニヒッ♪」


 それから私は手がかりとして必ず重要になってくると思われるミナちゃんが描いてくれたモモちゃんの絵も持っていくことにしたの。


 モモちゃんを見つける手がかりとして欠かせない存在だからね♪


「そうね♪ その方が良いと思うわ♪ モモちゃんの絵は手がかりとして必要になること間違いなしだからね♪」


「ありがとうございます♪ よし☆! それじゃミナちゃん、モモちゃんを見つけるために全力で頑張るぞ〜☆!」


「「オ〜☆!」」


 そして私とミナちゃんは、モモちゃんを必ず見つけられるように掛け声をしてとても気合いを入れ、そのまま外へと向かったの。



〜マリア視点〜

 

「アリシアとミナちゃん、無事にモモちゃん探しを開始したね♪」


「うん、そうね♪ それにアリシアにとってはこれが初めての担当依頼になるから、何だか素直に応援したくなっちゃうわね♪」


「そうですね♪ それは凄く分かります♪」


 アリシアとミナちゃんが外に出てモモちゃん探しを始めると、私ことマリアは師匠と一緒にアリシアのことについて話していたの。


 師匠の提案がきっかけとはいえ、アリシアが自分の意志で依頼の担当になることを決意したことに私としても凄く嬉しかったんだよね♪ 魔法使いとして成長している何よりの証拠だしね♪


「それにしても師匠驚きましたよ。まさかいきなりアリシアを依頼の担当に抜擢させるなんてね。いくら何でも大胆過ぎます……」


 次に私はアリシアをいきなり依頼の担当に抜擢させたことについて師匠に言及していたの。流石にちょっと気になることだし、ここは聞かなくちゃね♪


 実のところを言うと、私もアリシアがいきなり抜擢されたことについてかなり驚いていたの。確かについさっきそのことを話していたとはいえ、まさか早速いきなり抜擢させるなんて思いもよらないからね……。


「まあ、いいじゃない♪ 私とマリアがサポートするとはいえ、いつかはアリシアを1人で依頼こなさせるつもりだったから、それが早くなっただけのことよ♪ それにミナちゃんはアリシアに一番懐いている感じだったから、ここは早速抜擢してみるのも悪くないと思ったんだよね♪」


「あはは……。なるほど、そういうことね……。確かにミナちゃんはアリシアに一番懐いていた感じだったね♪」


 師匠がアリシアにいきなり依頼の担当に抜擢させたもう一つの理由を聞いて、私は少し呆れながらもそのことに納得していたの。


 まあでも師匠の言う通り、遅かれ早かれいつかアリシアにも1人で依頼を挑戦する時が来るから、それが早くなっただけなのは確かね♪


「そういえばマリアは、アリシアがどうして魔法使いを目指そうと思ったのか、その話はもう聞いてるよね♪」


「はい♪ アリシア本人が話してくれました♪ 凄く素敵な夢だなと思って何だかとても応援したい気持ちになり、今では頑張れ☆!と励ましながら応援しています♪ といっても心の中ですけどね♪ テヘッ♪」


 続けて師匠からアリシアが魔法使いを目指すようになった理由を知っているか聞かれた私は知っていると答え、更に心の中で応援していることも話したの。


 だって素直に応援するのは凄く恥ずかしいんだもん……。それで結局、その反動からかとても可愛いがったりして、よくからかっているんだよね♪ といってもそれも本当の気持ちではあるんだけどね♪


「うん、だよね♪ 素敵な夢を持っててつい応援したくなっちゃうよね♪ それに魔法の練習も毎日欠かさずしていて凄く立派だと思うし、かなり上達しているところもとても嬉しいよね♪」


「確かにそうだね♪ 最初の頃のアリシアは全然魔法が使えない感じだったけど、師匠の教えもあってかあれから本当に凄く成長して、とても上達しているのが見てて分かるよね♪ あと一生懸命努力しているところもかなり素敵だし、夢に向かって頑張る姿はとても逞しくて、そういう所も含めてアリシアは凄く立派な子だよね♪ おまけにとっても可愛いしね♪」


「そうそう♪ そこがアリシアの良いところなんだよね♪ もちろん、可愛いところも含めてね♪」


 それから私と師匠は、1人前の魔法使いになるためひたむきに努力して頑張るアリシアのことをとても褒めていたの♪


 アリシアがいつかほうきで空を飛べるようになったらいいな♪ いずれは師匠と一緒にほうきを使った空の飛び方も教えなくちゃね♪


「そういえば師匠、はまだアリシアに教えなくてもいいんですか?」


「ん〜、それは別に大丈夫かな♪ いつかアリシアが自分で気付いてくれたらそれでいいかな♪」


「そうですね♪ それでいいと思います♪」


「それに自分で言うのも何か恥ずかしいし……」


「あはは……、それもあるんだね……。まあ分からなくもないけど……」


 私と師匠はをまだアリシアに教えていないことについて話していたの。


 いずれアリシアがを知ったときはちゃんと話さなくちゃね……。



「それじゃ、私たちもそろそろ行こっか♪ アリシアとミナちゃんを全力でサポートしなくちゃね♪」


「そうですね♪ 私たちが2人を支えなくちゃ☆!」


 そして話を終え、私と師匠も遅れてモモちゃん探しを開始することにし、外に出てそのまま2人の後を追ったの。


 待っててね2人共♪ 私と師匠が2人を陰ながらサポートして必ず支えるからね♪

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