管理人考察①

※以下の内容は、著者である管理人のオリジナルサイト上に当時掲載されていた内容である。書籍化にあたり再編した著者自己紹介と重複する部分があるものの、ここではあえて添削等は行わず、当時の内容をそのまま転記する。


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みなさんはじめまして、管理人です!今日も当サイトに足を運んでいただいたこと、本当にうれしく思います!

さて、皆様からたくさんの恐怖エピソードを頂けることで、毎日当サイトは大いににぎわいを見せています!本当にありがとうございます!

それに対する感謝の気持ちと言っては大げさですが、今日からこのサイト上で新しい試みをさせていただこうと思います!

説明するよりも見ていただく方が早い!まずは以下の二つのエピソードをご覧ください。



【投稿エピソード①へのリンク】

【投稿エピソード②へのリンク】



ご覧いただけましたでしょうか?それぞれだけでもなかなかにぞくっとさせられる話だったことと思います。しかし、この二つの話には妙な共通点があることに気づきましたか?

順番にお話ししましょう、まずはエピソード①についてです。自分たちの携帯電話に謎のメッセージが送られてくる、なんて話は都市伝説界隈ではよく聞く話ですが、これは少し毛色が異なっています。同じサークルのメンバーで飲み会を行っていて、その現場にいた人間だけに謎のメッセージが送られてくる。投稿主さんにDMで確認したところ、同じサークルのメンバーであっても、参加していない人間には例のメッセージは届いていなかったとのこと。であるなら間違いなくこれは会場にいる人間のみを狙ったしたとしか思えません。その居酒屋にいた他のお客さんにも同じものが届いていたかもしれませんが、そんな様子もなかったとのことですから、よりこの考えの信憑性は増します。

メッセージの真意はともかく、その効力はその後に起こる事故によって、決定的なものとなります。メッセージを受け取った全員が、その後様々な怪奇に巻き込まれている。送られてきたメッセージになんらかの返事をした人たちは、その全員が死なない程度の事故にあっていて、なんの返事もしなかった3人は全員、それから間もなく不審な死を遂げている、と。

メッセージの文面も非常に不気味です。書かれているのはただ一言、「あなたは気づいていましたか?」だけ。これでは何を言いたいのか全く理解できません。

そこで、少し視点を変えてみることにしましょう。メッセージを送った側の人間の視点になって考えてみます。気づいていたかどうかを質問してきたという事は、少なくとも過去の事を聞いていますよね。おそらく送り主の人にとってなんらかの重大な事件があって、その事を調べているのでしょうか?

さらに言えば、送り主にとって大事なのは、”気づいていたか”どうか。メッセージに何か返事を送った人たちはもしかしたら、気づいていた側の人間に分類されたのかもしれません。結果を見るにこの選択の方が正しかったわけですから、おそらく気づいていた方が送り主にとっては好ましい回答なのかもしれません。

一方、結果的に最悪な結末を迎えることになったのが、何の返事もしなかった選択。これはおそらく気づいていなかった側に分類されたか、あるいはそもそもその事件に関わりたくないと思っていると見られてしまったと考えられます。その何らかの事件が送り主にとって重大なものであるなら、関わりたくないという思いは送り主から見れば最も腹立たしかったのかもしれません。


続いて、エピソード②についてみていきましょう。広く一般に普及しているスマートフィン、その中に誰も知らぬ未知のパーツが時折組み込まれている。これもなんだか都市伝説マニア的には非常に心くすぐられる話なのですが、残念ながらこの投稿主さんにはDMを送っても、書き込み以上の詳しい返事は返ってきませんでした。あれが起こったことのすべてだ、それより景品はいつ送られてくるんだ!の一点張りで…。ゆえに私も皆様と同じレベルでしか情報を得られていないのですが、できる限りこちらについても詳しく見ていきたいと思います。

まず、未知のパーツは投稿主さんが独自に分析した結果、なんらかの数をカウントするカウンターだったわけですね。そしていろいろな方のスマホを調べていっても、同じような表示がされるだけで特段の変化はなく、それ以外になにか変わった点もなかったと。

しかし、それが奇妙な事実を誘引した。事故で亡くなってしまった方のスマホを開けてみたら、そこにも同じパーツがあった。それについて中を調べてみたら、それだけがカウンターの役割を終え、あなたはもう見られない、という表示を吐き出したと。投稿主様曰く、このスマホの持ち主は3回見たら死ぬ絵のような呪いを負い、スマホ内部のカウンターが上限を迎えてしまったために、死んでしまったのではないかと分析したわけですね。

皆様はこれをどう思われますか?おそらくこう考えられる方もいらっしゃるかと思います。というのは、実は投稿主さんの時間軸は反対であり、カウンターが上限を迎えたから持ち主が死んだのではなく、持ち主が死んでしまったからカウンターがその役割を終え、あの言葉を吐き出したのではないか、という考えです。

私もその説はない話ではないとと思います。しかし、よく考えてみてください。それはそれで非常に不可解な話だと思いませんか?メーカーさえ知りえない謎のパーツがわざわざ組み込まれていたというのに、持ち主が死んだらすぐにその役割を終えてしまう物など、なんだか苦労の割にあっていないというか、その存在の意義という点で見ればどこか不自然です。

それならやはり、都市伝説マニア的には投稿主様の分析通り、カウンターが上限を迎えてしまったために持ち主は死んでしまったと考える方が自然ですし、話に無理がありません。あのカウンターが何を数えていたのかは分かりませんが、その目的が不特定多数の人間をなんらかのふるいにかけるためであったとするなら、話の筋も通るかと思います。

まぁとは言っても、結局はあのカウンターが何を数えているのかを特定しなければここでどれだけ考えてもなんにも分からないままでしょう。3回見たら死ぬ絵のように単純なフォーマットなら非常に分析しやすいのですが、回数が1万回を超えるようなものなど、普通に日常生活を送っていればなんでも当てはまります。スマホの画面を見た回数、メッセージの送信をした回数、動画を見た回数からアプリを起動した回数まで、いくらでも考えられますからね。ですのでカウンターの方から考察を進めていくのはなかなかに困難かなと考えられます。


さて、ここまでおさらいのようになってしまったんですが、改めて。

皆さんはこれらのエピソードに共通する点、お気づきになりますか?

きっとならないと思います、はい(笑)。申し訳ありません、煽っているわけではないんですが、実は皆さんには見えていないある情報が私の元にはあるんです。ですのでみなさんは気づけるはずがないのです(笑)。

というのは、投稿主さんのお名前です。お二人とも共通して、名字がXXという方でした。えぇ?それだけかって??

いえいえ、そんなことはありません。というのも、実は私のサイトにはXXという名字の方からの実体験エピソードが他にも複数送られてきているのです。こんなものわざわざ示し合わせるメリットなんてどこにもありませんから、まず私はそこに目をひかれたわけです。

さらに、もうひとつ興味深い共通点があったのです。XXさんから頂いたそれらのエピソードはすべて、投稿主さん(XXさん)自身にはなんの害もなく、投稿主さんの周囲の方々に怪奇な現象が起こっているのです。…まるでXXさんの存在そのものが、何か怪奇な現象をこの世に引き起こしている…とは考えられませんか?特にお二人からの投稿エピソードは印象深く、①の方はその場で自分だけにメッセージが来なかった。それは彼女だけはなにか不思議な力で守られていたのか、それとも彼女の存在自体があの奇怪な現象を引き起こしたのか、などとは思えませんか?②の方は、なんだかこの方の場所を目指して不可解なスマホが集まってきているような気がしませんか?このサイトをご覧になっていただいている都市伝説オカルトマニアの方なら、きっと私と同じ思いを抱いてくれることとおもいます。

一度この事に気づいたら最後、私の頭の中はずっとこの事しか考えられないようになってしまいました(笑)。もう完全にオカルト中毒ですねこれは。

まだ投稿者さんから許可がとれていませんので、ここでXXがなにかを発表することはできないのですが、決して珍しい名字ではないという事だけ言っておきます。私はもうこの名前を見ているわけですが、おそらく皆さんもこれまでの人生で一度はこの名字の人に会っていると思います。この名字の人がすごくたくさんいるというわけではないですが、全く聞いたことがないという人はいないと思いますね。


どうですか??ここまで聞いたらそのXXが一体何か、さらに言えばどうしてその名字の人の周りで奇怪な現象が起こっているのか、知りたくなったんじゃありませんか??そうですよねそうですよね!それでこそ私のサイトの視聴者様です!!


そこで私は、この摩訶不思議な名字に関する調査を独自に進めていくことにしました!!!!!


…え?全く期待できないって?まぁそんなこと言わないでください!これは毎日私のサイトにアクセスをしてくださっている皆様へのほんの感謝の気持ちでございます!どんな調査結果になるかは分かりませんが、今回の特別コラム、必ず最後まで更新しますので、ぜひ最後までお楽しみになってくださいませ!


それでは、また次回の更新で!

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