第4話 お気をつけて

 あれから少しして目が覚めた。気絶してからまだ数秒もたっていないらしく近くにモンスターの気配がする。


 体のあちこちがものすごく痛いがそんなことは言ってられない。


 砂埃の中、足元を確かめながら、離れようと少しづつ移動する。




 すると何かが足元にあたった。


 それは見たことがあるコスチュームに覆われた右腕だった。


 肩の根元からきれいに骨ごと断ち切られていたそれは血に染まっていた。





「静かにしてくれ」


「!?」


 叫びそうになった僕の口を押さえたのは神依だった。




「大丈夫だったの!?」


「あぁ、だが今の我らでは討伐は不可能なモンスターだ。Bいや、Aもしくはないと思うがSランクの可能性もある。それでだが、いま村雨陽太ができる最高の土魔術もしくは、土魔法を行使してくれ」


「土?」


「ああ、そうだ。あのモンスターは炎、それもかなり温度の高いものだ。我の異能で出せる最強の水と向こうの炎で水蒸気爆発とは少し違うが似たようなものを起こす」


「それと土は何が?」


「あいにく我は遠距離の攻撃ができない。爆発を起こした瞬間に土魔術で作った石や金属で遠距離から威嚇をする。

攻撃をするときは、我らから離れたところから攻撃をしろ。できるな?」


「了解」


 正直神依が手も足も出ない時点でほぼ詰みみたいなものだ。


 だったら最後まであがけるだけあがこう。


「では、我の異能発動と同時に行くぞ」


「こっちは準備おっけいだよ」


「来い!!『温柔篤実ワタツミ』」


「土魔術『岩石投擲がんせきとうてき』」


 いま僕ができる最高をもっての最大の威嚇攻撃。


「今すぐエリア外に走r





「え?」


 振り向いたそこにいたのは、腰から下が、胴と離れ離れになった神依だった。



──────────────────────────────────────


どうも「ガウテン」です。


めっちゃ短いけど勘弁してください。




では、また。

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