第3話 冒険者症候群にはご注意を、

「おい、どうかしたか。村雨陽太」


 言い表せない気持ち悪さと不気味さ。それにこの違和感。


「あ、あそこに人が、、、」


「人?っな!?倒れているではないか」


「待って、くだ、さい。それだ、けじゃないです。」


 勇気を振り絞って神依を静止した。


「さっき、までもう一人い、たはずです」


 僕がそう言った瞬間一気に空気が張り詰めた。


 それぞれの異能をくしして警戒態勢をとった。それに神依は倒れている人の状態にも気が付いたようだった。


「よいな、もう理解していると思うがこれは非常事態だ。村雨陽太を中心に陣形を組んで行動をする」


「「了解」」


その指示通り僕を中心に陣形が組まれた。


 学校で習っていたとはいえスムーズでいてスキがまったくない。この中にいると、ものすごく安心する。




「まず、今の我らの状況を知りたい。とにかく周囲を十分に警戒し、あの倒れている者のところまで移動する」


 神依の指示に従って十分周りを警戒しながら一歩一歩進んでいく。ある程度進み、近くまで来たところで神依が異能を使った。


「異能"憑依顕現ひょういけんげん"『傲岸不遜スサノオ』」


 異能を発動した神依はいつにもましてオーラがあり、普段の小綺麗な顔から野性味のあるワイルドな顔つきに変わっていた。


「ふむ、見たところ完全に焼け焦げ、炭と化しているな。安らかに」


 そういって、腰に差してある剣を一振り。倒れていた人は灰塵として消えた。


「村雨陽太よ、先ほどもう一人いたといったな。」


「あ、うん」


「では、そのものに注意してこのエリアを突破するぞ。」


「了解しました」






 返事がない。僕以外の返事がなくなっていた。


 それに背後がものすごく熱い。


 そのことに気づいた時には神依と僕以外の生命は消えていた。


「!?」


「来いぃ!『傲岸不遜スサノオ』!!!」


 神依はあらかじめ発動させていた異能を使って僕の背後にいるであろうに切りかかった。








 金属と金属がこすれるような甲高い音が4、5回聞こえた後急に静かになった。


「異能"全魔術強化"『3段階強化トリプル』」


 多分何の足しにもならないと思うけど、一応いつでも使えるように異能を展開しておく。



「クソッ!なんで僕なんだよ!!なんで、」




 目の前には明らかにこのダンジョンにいていい訳のない人型のモンスター。


 けど、人型といっても手は左右合計6本あり右に4本、左に2本手がついている異形だ。


 また一歩また一歩とゆっくりと歩いてくるそのモンスターのまなざしは僕ではなく、土埃で何も見えないが僕の後ろにいるのだろうそれを覗いていた。






 もう何でもいい早くここから逃げないと、殺される。


 まるでアリとゾウだ。あのモンスターは僕なんかに気づいてない。でも、きっと殺される。あのモンスターは無意識に僕を殺していくだろう。



 モンスターがすぐ目の前に来た。


 気配を消していれば力の差がありすぎて無視してくれた可能性があったのに、僕はパニックになり手元にあった短剣で襲い掛かってしまった。


「うわああああああああああっ!!!」


 「バキッ」という鈍い音が聞こえた後に「ズキンッ」という頭の痛みとともに僕の意識は刈り取られた。







─────────────────────────────────────


どうも「ガウテン」です。


もう少しで物語動くんでもうちょっと我慢してください。


てか、夏休みもう終わりとかありえねー

普通にありえねー




では、また。

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