002 いいなり彼女の裸エプロン②
回想終わり。
――姫乃をしつこい元カレから一時的ではあるが救うことに成功し、それをきっかけに紆余曲折を経て、女王様の十三番目のカレシに落ち着いた俺。
あのDVストーカーチンパンジー野郎は姫乃を逆恨みして、その後もつきまとい行為を繰り返していたのだが、なんやかんやあって、スーパーぶちキレ女王様モードに突入した姫乃が――いやはや、あれは思い出すだけでも恐ろしい……。
まあ、それはまた別の機会に語ろうと思う。
姫乃はすでにうちの両親に挨拶を済ませており、母ちゃんに至っては俺よりも姫乃のことを可愛がっている始末だ。
こいつがウチに来たときは、普段は客人どころか家族にだってふるまうことがない高級
息子の俺でも滅多にありつけない、一万二千円近くする竹皮包のすごいやつ。
姫乃も姫乃でうちの母ちゃんを「あーしのママ」って呼んでて、なんだかもうすっかり打ち解けてしまっている。
なんか、ちょっとムカつく。
母ちゃんを恋人に。
恋人を母ちゃんに取られた気分だってばよ。
TR力が……
そんな、まだ上がっていく……
十八万だと……!
ぐらいにのワンシーンが再現されそうなぐらいにはムカついてる。
「ちょっと……歩、いま洗い物してっから、待っ、やんっ♡」
「洗い物なんていいだろ? 後で俺が全部やっとくから、今はこっちに集中しろよ」
裸エプロンのままシンクに立って洗い物をする姫乃を後ろから抱きすくめながら、俺は両手でそのエロすぎる乳を揉みしだく。
エプロンの布地が薄いせいで、その先端がぷっくりと浮き出ていて最高だ。
少し指でなぞるだけでもコリコリと固くなってることがわかる。
「だ、だから……洗い物してんだから邪魔すんなっつの。あ……ん♡」
「お前可愛いから凄んでも全然怖くないぞ。むしろ怒ると可愛いすぎて余計興奮する」
「う、うっさい♡このドヘンタイ♡あん♡あ、歩……んっ♡せ、せめてさ、シャワーだけでも浴びさせて♡さっきいっぱい裸エプロンでシたから♡……汗とか……ん♡」
浮き出た乳首をギュっとつまんで、くりっ、くりっと転がすようにしてやれば、姫乃の体がぴくぴくと震えだす。
その甘い吐息に俺のゴッドファーザーもどんどん凶暴性を増していき、もうすでにズボンがカンカンできかんぼうだ。
「気にすんな。どうせまた汗かくんだからいいだろ。それに……お前の汗の匂い、好きなんだよ」
俺は姫乃の首筋に顔を埋めて、すんすんと匂いを嗅ぐ。
姫乃はやぁン♡と鳴いて、ぬらぬらっとした金毛と身体をびくびくと震わせた。
その反応が面白くて、さらにくんくんと鼻を鳴らす。
あまいかおりがする。
ちょっと匂い強めの香水。最近お気に入りだと自慢してきたやつ。それに汗がブレンドされて、匂いの濃度が増し増しだ。
悪くない。むしろいい。
「――……も、もぉ♡歩のバカ♡あーしの汗の匂い好きとか……ヘンタイすぎ♡あ、やんっ♡」
「ヘンタイヘンタイってお前のボキャブラリーどうなってんだよ。それはそうと、俺ちょっとムラついて来たからそろそろシていいか?」
「やだ。あーし、そういう軽い感じのノリ……歩にだけはして欲しくないんですけど? まだ……あーしのことビッチだとか、軽い女だとか……思ってんだったら、マジで許さねーから」
「急にムキになってどうした。脈絡がなさすぎてついていけないんだが」
「だ、だって……最近の歩さ、なんか、あーしのことやりたいときにやれる女、みたいな感じで見てね……?」
女王が拗ねている。
昨日もつい今さっきもシテシテとあれだけおねだりしてきたくせに、なんかめんどくさいことを言い始めた。
乳を揉むと、ぺいっと手であしらってくる。
あーもう、マジでめんどくせえなコイツ……でもかわいいから全部許す。
「お前がビッチだか軽い女だかそんなことはどうだっていい。あと六十年、七十年、俺とずっと一緒にいるんだから、ビッチもクソもないだろ。俺も、もうボッチじゃない。ずっとお前と一緒だ。それ以外に大事なことなんてあるか?」
乳を揉みたい衝動を抑え、後ろから姫乃を抱きすくめて耳元でそう囁く。
姫乃は、ん……♡と甘い吐息をこぼして、俺の腕にそっと手を添えてきた。
「もぉ、歩のバカ♡そんなこといわれっとそれ以外なんもいらなくなんじゃん……♡あーしも、ずっと歩と一緒にいるから♡」
「バカはお前だ。でもそんなお前が好きだ。だから俺のわがままを聞いてくれ」
「あア? いきなりムードぶっ壊してくんの超うざいんですけど? ……でも許したげる♡あーしが歩のぜんぶ受け止めてやんよ♡」
「お前の情緒ほんとどうなってんだよ」
でもまあ、全部受け止めてくれるとのことなので、ぷりっと丸出しにされたままの姫乃の生尻をぐわしと鷲掴みにする。
もう、つるっつるモッチモチのスッベスベ。
剥きたてのゆで卵かってくらいにぷりぷりでつるっつる。
あー……なんか、ムカムカしてきた。
「なんでお前のケツこんなにやわらかいんだよ。何食ったらこんなプリプリになんだよ。俺のこと誘うだけ誘ってプチお預けしてんじゃねえよ。もうなんでもいいからとにかくケツがエロくてごめんなさいって謝れよ」
ぺちん。ぺちん。
と軽く姫乃のケツを叩く。
手のひらに吸い付くような、ぷるっっぷるのやーらかい弾力が最高すぎるが、これはあくまでめんどくさいムーブでお預けをくらわそうとしてきた恋人に対するおしおきなので、心をプチデビルにしてお尻ペンペンを続ける。
「や、やだっ……! そんなハズイこといいたくねーし……も、もぉ、くすぐったいから、やめって……てば♡」
「いいから早く謝れ。謝れっつってんだろ。あーもう、マジでエロいなお前のケツ……」
ぺちん、ぺちん。
と続けざまに尻を叩く。
そのたびに姫乃はびくんと身体を震わせ、やんっ♡やんっ♡と甘い吐息をこぼす。
けっこうソフトタッチで叩いているつもりなのだが、こういうシチュと、音に敏感な姫乃は、それだけでも感じまくってしまうらしい。
「あ、やんっ♡わ、わかったってば……謝るから……あ、やんっ♡あーしのお尻……が、歩のこと誘惑して……ごめんなさい。だから、叩くのヤめて……♡」
「よし。許してやる。痛かったか?」
別に赤くもなってなければ手のアトもついちゃないケツを撫でながら、俺は姫乃の耳元でそう囁く。
「べ、べつに痛くねーし? でもなんか変な感じする♡」
「そうか」
俺に変態変態言ってるけど、本格的に開花したら一番やばいのはコイツなのではないか?
いつかマジで叩いてとかお願いされそうで怖い。俺、ドSってわけでもないし。
「もうそろそろ我慢できない。いいか?」
「だ、か、ら……あーし、いま洗い物してんですけどー?♡」
「俺が後でやるって言ってんのに、全然人の話聞いてねえな。お前はそのまま洗い物しとけ。ふっ、できればの話だけどな」
「あ、ちょ、やんっ♡」
レッツパーリィ!
激しい前後運動の開始である。
俺はムキになって洗い物をしようとする姫乃の身体を、好き放題にいじくり倒した。
水が跳ねようが。
洗剤が飛び散ろうが。
皿と皿がごっつんこしてガチャガチャ音が鳴ろうが、お構いなしに。
恋人の裸エプロンとかもうそれだけで充分すぎるほどにエロいのに、さらにその恋人が洗い物をしている最中に好き放題できるとか、最高に決まってるだろ……。常考。
*
「やん、あ♡歩、そこやめろって♡……と、とんじゃう♡とんじゃうからぁ♡あ、やんっ♡」
「なにが女王様だ。……お前ほんとはただのドMのメス犬じゃねーか。ほら、もっと鳴けよ」
俺はドSじゃない。
俺はドSじゃない。
俺はドSじゃない。
強い言葉で罵って欲しいという女王様たってのオーダーの従っているだけだ……なんだよ、このエロ乳カノジョ、やっぱりただのドMじゃねえか……!
「んやぁ♡ごっ、ごめんってばぁ♡あっ♡あんッ! あふっ、ふわァアんッ!♡♡」
――ベッドに移動してからも、俺たちはお互いの身体を貪り合っていた。
だが、この時。
姫乃との行為に夢中で第三者の接近に気づかなかった俺は、その来訪者が姫乃んちのドアをノックする音で我に返った。
「姫乃。鍵あいてるから入るね。……。あ、ごめん。私、お邪魔だった?」
「おわあッ!?」
「ギアアアア! ……さ、さ、さ、さ、紗綾ッ!?」
びっくりしたあ。
そこに立っていたのは、姫乃の親友であり女王の右腕と呼ばれている黒髪ロングストレートのギャル。
新垣紗綾だった。
*
こ、こういう時こそ、回想だ。
現実逃避をしてでも、過去を振り返るんだ。
今の俺にはそれが必要だ。
いや、必要だった。
えーっと……そうさな。
なれ初めは振り返ったから、次は……そうだ、姫乃と俺が急接近したきっかけの話をしよう。
姫乃もめちゃくちゃ動揺してるし、こいつはこいつで新垣とこれまで築いてきた関係性を振り返ったり、今後の付き合い方について考えてるのかも。まあ、新垣は別に怒ってはいないっぽいんだけど。
てかこいつ、自分の親友とクラスメイトがフュージョンしてる場面にでくわして、眉一つ動かさないなんて、前々から思ってたけどやっぱ変な女だな――
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