第35話午後は3人へのご褒美休憩とするか(22)

「よし、叡智のも終わったな。神に関係する注意事項として今のうちに言っておくが、信仰する時に欲しいスキルの司る神を間違えると加護由来のスキルもそうだが、関連した通常スキルも二度と手に入れる事は出来なくなるから気をつけよ。

大地の、話が長くなってすまんな。次の自己紹介をよろしく頼む」


「いえいえ〜大事な事だから問題ないですわよ?

いつ脱線するか分からないですもの、注意事項は説明出来る時にしておかないと。

それでは改めて自己紹介いたしますわね?

私は大地と豊穣及び植物を司る神と言われてますの。

植物に関しては植物系の神格持ちがいるから、何割か権能を譲渡してますのよ?

何せ水のと同じように権能対象が広過ぎて植物だけでも分けないとキツいのよね」


豊穣だけあって小麦肌で理想的なボンキュッボンな体をしていらっしゃるぜ。人間でもここまで見事なバランスのボンキュッボンはないんじゃなかろうか?

ボンキュッボンなのにムチムチ感が共存してんの真面目にスゲェと思う。

理知的で母性的な垂れ目に口元にセクシーなホクロ。かなり母性寄りに属性盛ってんねぇ?

どの開発者の性癖なんだろうな?


「よし、自己紹介はあと少しで終わるな。

獣の、出番だ。言い忘れないようしっかり自己紹介しきれよ?」


「う〜、ボク頑張るんだよ〜。

やぁ、愛し子! ボクは獣人と獣全般を司る神をやってるよ。

獣人と言っても水棲タイプは水のの領分になるから気を付けてね?

鳥系統は空のと権能を共有してるけど、まぁ空の領分と思っとけばいいよ。鳥系統は主要活動エリアが空だからって理由だけどな!

お前はボクの領分である獣人の子ととても仲良くしてくれてるから、後でいいモノやるよ!」


おぉぉぉ、すっげー元気っ子。ミルク多めのコーヒー牛乳の様な色の褐色肌で、肉付きがいい少年? たぶん少年。でも背中に翼あるし、頭にモフモフなケモ耳もある。

もちろんお尻にもモフモフ尻尾が鎮座している。

恐らく鳥系統にも権能を持ってる事の象徴だと思うのだが、これまた開発者の性癖疑惑が拭えない。


「獣の、きちんと説明出来たのは偉いな。

では最後の自己紹介だ、気負わず自己紹介していけ」


「は、はい! あの、あのでしゅね…大地ママと植物系の権能を共有してる神格持ち植物のユグドラシルでしゅ!

まだ神格としての自我が生まれたばかりでして、上手く発音出来なかったりするのでしゅ…」


幼ぁぁ!? 下手したら俺より外見幼くね!?

幼女オブ幼女様だよ!? 色白に色んなバリエーションの緑を溶かし込んだ様な髪に、葉がちょいちょい髪から飛び出てそれがこの子が植物系だと主張している。

幼女っつーか赤ん坊体型が抜けきってないプニプニ感。

別の意味で驚かされたわ!


「とりあえず今ここに来てる者は全員終わったな。後は時間がない者の用事を優先しようか…って、またか!」


魔と叡智が鍛治を呼んで一緒になって何か作ろうとしてたり、大地は大地で何もない空間に大地を作ろうとしたり、創造も水の要求に応えて床に広く深い窪みスペースを作ってそこに水が魔法で湖だか何だかを作ろうとしたりと、実に、実に自由奔放にやりたい事をやり始めていた。

ちなみに1番好き勝手するだろうと思われてた年下組は俺を抱っこしたり、乗っかったりと比較的大人しくしている。


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