第34話午後は3人へのご褒美休憩とするか(21)
「司会進行として小官が務める以上、脱線はハリセンが飛んでいくと思いたまえ。
ではまずは自己紹介から。愛し子は我々を全く知らんのだからな」
「ぬぅ、もう少し手心を…いや、何でもないぞ?」
すかさずハリセンを構える軍神を見て1人の神が不満を口にしかけたが慌てて訂正し口を噤んだ。相当痛かった分、何かを学習したようだ。
「とりあえず我からいくかのう。
我は創造を司る神だ。性別も年齢も不明とされておるから、ローブの中は覗いても宇宙しか見えんよ」
ローブで顔隠してるハーミットスタイルかと思ったら、ガチで認識出来ない系かい!
まさかとは思うけど這い寄る何とやらとかソッチ系は関係ないよな? な?
「よし、では次!」
「軍神の、わしに命令するんじゃねぇぞ!
あ〜、わしは鍛治とかそっち系の技術を司る神をやっとる。
そうじゃなぁ、ドワーフに似た外見のせいか大酒飲みの鍛治神と思われてドワーフに信仰されとるのじゃ。
確かに酒は大好きじゃが、ドワーフの様に見境なく呑むような事はせん」
「命令されたくなければ話を脱線させなければ良かろう?」
「ぬぅ…」
「ほれ、次は誰から行くのだ?」
「次は私かしらねー?
私は海含め水関係全て司る神をやってるわよ。そのせいで忙しいったらありゃしないわ
。
あ、でも、氷や雪はちょっと勝手が違うから別の神に担当して貰ってるの。勘違いしないようにね?」
「本来は他にも細かく色々と司る神が沢山いるのだが、ここに来れた手隙の神がこれだけというだけの話だ。
よし、次の自己紹介行くぞ」
なんかクールビューティ系の美女ではあったな。出来る秘書感と言うか。
着てるドレスもマーメイドラインで、レースっぽい端が水で出来てるかの様な仕上がりになっていて、よく見ると本当に水で出来てそうなんだよな。
少なくとも目の保養ではある。
「水の、自己紹介が済んでやるべき事終わったらすぐに戻っていいからな?
では次は誰がする?」
「儂が出よう。儂は魔法や魔術に魔導といった魔関連の叡智や技術を司る神じゃ。
似た神もいるから間違われやすいのじゃが、明確に担当が違うから気を付けるようにの?」
某魔法学校の校長の様な好々爺とした老人は装飾の多い杖を持ち俺にそう言う。
それだけ混同されてんのかね?
「よし次だ。次はその似た神とよく言われる神に自己紹介して貰おう」
「そう言うフリはどうなんですかねぇ?
ふむ、改めまして小生は学問や学術に医療と科学技術やそれらに関連した叡智を司る神です。
薬師や錬金術師とかも小生の司る範囲ですな。
魔の言ってるようによく間違われやすいですが、担当が明確に違いますので気を付けて下さいね?」
おぉ…爽やか青年に白衣と片眼鏡だ。マッドサイエンティストっぽくもあって俺は好きだぞ。
医療と言うがリアルの医療と同じ科学から来る技術的な意味での医療なんだろうな。
魔銃とかは三神合わさった分類になるんだろうか? なるんだろうなぁ…。
そう言う分類作るのも合議してそうなんだよな。
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