第27話午後は3人へのご褒美休憩とするか(14)

「やぁ君ぃぃ! 素敵なマッスルボディを持ったナイスガイだねぇ!

そんなスーツよりこのブーメランパンツで筋肉を魅せてみないかぁぁぁい!?」


はるか遠い距離から砂煙立てて、ドップラー気味に事案モッコリマンに元気よく話し掛けてきたのは、よりさらに事案な外見のギラギラマッチョだった。

皮膚が無駄にギラついて目に優しくないんだよなぁ。全身の皮膚がギラギラなのが分かるという時点で、紛うことなき素っ裸事案である。


懐柔されていた3人もパンツ一丁の素っ裸な男の乱入に揃って飛び上がり、2人は特にネズミの尻尾をピーンッと伸ばし硬直した。


「「こ、コイツ変態でチュー!?」」


「ヤベェ変態が来たー!?」


あまりの視界の衝撃に思わず叫んでしまったせいか、奴の気を引いてしまったようで俺達の方に顔を向けてきた。マジでこっち見んな!


「変態とは失礼だねー。この見事な筋肉が分からないのかい?

ブーメランパンツは素晴らしい筋肉を魅せる為のユニフォームなんだよ?」


パンツマンはマッスルポーズをとりながら抗議してくる訳だが、当然何言ってんのか分からん。頭が理解を拒否している。

ネズミっ子コンビも同じな様で宇宙猫が再来していた。たぶん俺も同じ顔してんだろうなぁ……。


そんな俺達の前に変態スーツがパンツマンの視界を遮ろうと動いた。お前、子供を変態から庇うとかそう言う良識はあったんかぃ我ぇ!


「君〜小さい子達にそれは駄目だよ〜?

海水浴場とか裸になってもいい場所じゃないのにパンツ一丁は、子供には目に毒過ぎると思うけど〜?(コ〜ケケケケコ〜? ココケケケケコッコ、ココココッコ〜?)」


下着無し全身ピチピチスーツのお前が言うな!

認識阻害と布1枚とは言え肌の完全露出はないからギリ微妙にマシではあるが!

お前もじゅうぶん変態だからな!?


衛兵助けてぇぇ! 変態大決戦始まっちまうよぉぉぉ!

これほど嬉しくない対戦カードはねぇぞ!

あ、ダメだこりゃ。絵面が変態大決戦なせいか、腹筋崩壊して四つん這いになってるプレイヤーしかいねぇ!




[ちょっwww怪獣大決戦ならぬ変態大決戦なっとるがな(´º∀º`)ファーw]

[周りのプレイヤーが腹筋崩壊で瀕死やんけwwwwww]

[俺氏、たまたま近くを通った衛兵を連れて案内中]

[よくやった! そのまま急いでしょっぴいてやれ!]

[子供達の宇宙猫モードが面白可愛ぇwwww]

[あのネズミコンビ、中々いいお叫びをしたなwwwww]

[コイツ変態でチュー!だろ? あれには噴いたわwww]

[パンツ一丁の全裸はどう言い繕っても、バチくそヤベェ露出魔です、ありがとうございますたwwwww]

[筋肉の素晴らしさを語っていたけど、ブーメランパンツがユニフォームになれる場所はビルダーコンテストか水泳しかねーのよwww]

[何で街中で全裸が許されると思ってんのか謎過ぎるwwwww]

[他ゲーのAIと違ってここのAIは人間と変わらん反応するってのによwwwww]

[AIの出来が別次元だよなぁ? wwww]

[リアルアウトな事はそらぁ、こっちでもアウトよ(´-ω-)ウム]

[装備にもなるからNPCが気にする訳ねぇとでも勘違いしてんのかねぇ? (´゚ω゚`)]

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