第28話午後は3人へのご褒美休憩とするか(15)
お互いにムキムキ丁々発止を繰り返していたが、どうやら街の中央からこっちに衛兵が駆け付けてくれたようだ。
全裸パンツマンを見た瞬間、1人が問答無用で投げ縄を首に掛けて引き倒しその間に他の衛兵が嫌々そうな顔で手足を縛り、打ち上げられ縛られたトドの如く引きずり運ばれていった。
「僕の筋肉教は負けまてーん! アイルビーバぁぁぁックぅぅぅぅ!」
「戻らんでよろしい! お前達、反省の色無しとして存分に引きずって運んでやれ!」
「「はっ!」」
「君達は…スラムの子供達か。ふむ、アイツに何もされなかったか?
あんな人型猥褻物の事は忘れなさい。いいね?」
1人だけ後処理に残り急展開な状況に置いてけぼりの俺らを見つけ、スラムの人間だと分かっても意外と普通の対応をしてくれた。
この人良い人だな!
「特に君は悪党に狙われやすい外見をしているからね、本当に気を付けなさい」
そう言いながら俺の頭を慈しむように撫でてくる。…まさか、総受け体質が発動しかけてるの、か?
「僕らに気を配ってくれてありがとう、その時は衛兵さんに助け求めてもいいですか?」
「ふむ、その時に私がいればな? 残念だが他の衛兵は動いてくれるか分からないから、他に頼れる人を増やしなさい」
「ん、分かった。そうする」
よし、まだ常識の範囲内の好かれ具合で留まってる!
体質の影響具合の軽さに安心した俺は、うっかり顔が緩み微笑みの表情になってしまった。
「うっ、そ、それでは詰め所に戻るから君は悪させず頑張れよ」
親切に対応してくれた衛兵はうっすら頬を赤らめたのを隠しながら断りの一言を言って、俺達の前から離れて通りに姿を消していく。
げっ! やっちまった!
これラノベや漫画で言うニコポって奴じゃね!?
ニコッと微笑んで惚れさす現象、どう考えてもやっちまったよなぁ?
耳が赤くなってたから、惚れたかキュン死したかのどちらかだと思うが。
やっちまったもんはしゃーねぇか。
これ以上気にしたらメンタルが深淵ぶち抜きそうだから、早く拠点に戻る事にしよう。
「いい加減帰るぞ、これ以上変な事に巻き込まれたくない」
「んだな」
「「しょうがないでチュ。あんなのまた起きるのは流石に嫌でチュ」」
さっきの全裸パンツマンがよほど衝撃的過ぎたのか、全員早足で移動して今はまだプレイヤーが入ってこれないスラムまで戻るとようやく一息つけた。
[なかなかやるな、あの衛兵wwww]
[首に投げ縄てwwwwwww]
[容赦なく首を狩る勢いなのが(・∀・)イイ!!]
[筋肉を魅せるにはブーメランパンツが至高とか知らんがなwwww]
[( -`ω-)b I"ll be back]
[どこのサイボーグやねんwwwww]
[そもそも幼い子供に見せるシロモノじゃねー件wwww]
[それな( ´-ω-)σ]
[手足を縛る衛兵のすっごい嫌そうな顔がツボwwwww]
[そら(全裸変態男に誰も触りたくないから)そうよ]
[最後に残った衛兵って隊長クラスなんかね? 他の衛兵に指示飛ばしてたし(´・ω・`)]
[かもな。たまたま上官がいる時に呼べたんだろ]
[最後のん絶対ニコポ落ちだよなwwww]
[だなww俺達でもあの天使スマイルにはキュン死したからなwwwww]
[真面目に働いてる衛兵さんには刺激が強すぎたかwwww]
[お耳真っ赤だったもんなww破壊力抜群ぇwwwwwww]
[BLが捗りましてよー! ( *°∀°* )]
[ようやくBLがキタ━(゚∀゚)━!]
[衛兵さんのジレジレ片思いってのもいいですわー! ( *°∀°* ) ]
[早速、発酵連中がニョキニョキと生えて来やがったwwwww]
[発酵倉へ還れwwwww]
[ぇ━(*´・д・)━!!!]
[そんな冷たい事言うと根を深く張らせて貰うわよ? 容赦なく(ΦωΦ)]
[やめれwwwww]
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