第26話午後は3人へのご褒美休憩とするか(13)

「それにしても美味しかったでチュねー」

「ねー!」


「ん? あそこに鶏がいる、だ?」


「あ、ホントでチュ〜すごいデッカイ鶏でチュ〜」

「人間の大人サイズは余裕でありそうでチュよー?」


「……っでっ!?」


あっぶね! 心構えしてても声出るわ!

ギリギリセーフでデカいのデで誤魔化せる声で済んで良かった! マジで良かったぁぁ!


「これ誰かのペットでチュよねー?」

「変異した鶏なんて誰かに飼われてないとおかしいでチュもんね〜街中でチュよ?」


確かに事案だわ! モッコリ事案だわ!

マッスルボディに相応しいモッコリは〜んな上に、スーツの下は絶対パンツ履いてねーなってのが分かるケツ周りのくっきりマッスル筋。

仮に履いてるならTバック以外ありえんレベルでクッキリ浮き出てんだよな、筋肉もアレもこれも。

NPC限定の鶏に見える認識阻害のお陰で衛兵に肩トントンされてないだけのヤベェ事案陳列物。


なんかこっちに近付いて来たぞ!?

なんなん!? 俺の身長だと事案モッコリーが目の前になるんやけど!?

目線をモッコリに向けないように必死なんですが!?


「やったー! 可愛いケモ耳っ子見つけたー! (コケー! ココココケコッコー!)」


3人狙いだったか! 動物好きのケモナーっぽいけど、構図がどうしても事案にしかならんと言う。

3人は可愛い鶏が自分達に近付いてくれてる事にテンション上がってるみたいだし、水を差す事は出来ねーしなぁ。

3人の気が済むまで傍観するしかねーか。


「クマ耳なんてここでしか触れないから幸せ〜(コーコココココッコ〜)」


「ん、この鶏撫でるの上手いだ〜」


「ネズ耳もこのサイズなら安心して触れて幸せ〜(コケコココココッココ〜)」


「はわ〜この鶏さんテクニシャンでチュ!?」

「撫でテク凄くてポカポカしてくるでチュね〜」


あっという間に陥落しとるがな! どんだけの動物を撫でてきたんだ!?

動物特化のテクニシャンとか逆にスゲェわ!

お湯に浸かった時に出る表情になってるし、これいいのかな〜…。

二重音声で鶏の鳴き声が小さく聞こえるけど、NPCには鳴き声しか聞こえないって事なんかねぇ?




[出ると思ってたわ!]

[動物Love過ぎてスーツ着てるくらいだからな。獣人見付けたらモフりに行くとは思ってたwwwwww]

[ショタ娘にめっちゃガン見されてんぞwwww]

[そら〜デッカイからなwwwww]

[身長差エグいし、あの身長で鶏に見えるんだろ? デカすぎて可愛い鶏じゃねーじゃんwwwww]

[事案陳列罪で衛兵にしょっぴかれてくんねーかなwww]

[それなwwww]

[あのスーツの下は絶対真っ裸だろwwww下着ラインが全然見えねぇwwwww]

[裸スーツ男がロリショタを撫でる事案構図が爆誕しとる件wwww]

[俺らいつまでこの事案構図を眺めてるんだろww腹筋崩壊しながらwwwww]

[分からんがよりカオスが生まれるのは確定したわwwwww]

[あ、アイツかwwww]

[他人へのパンツ押し付け強要が酷すぎて、いつ垢BANなるか分からん全裸パンツマンが遠くから走ってきとるwwww]

[天然無自覚迷惑プレイヤーってあー言う奴の事言うんよなwwwww]

[女性プレイヤーにビキニアーマー押し付けるんはセクハラだしなwwwwww]

[事案に事案を掛け算すんのはやめてもろてwwww]




えぇぇえぇぇぇぇ!? まだ来んの!?

それも全裸パンツマン!?

スーツよりもっと事案じゃねーの!?

鶏に絡んでる隙に逃げるしかねぇ! 小学生年齢の仲間に見せていいもんじゃねぇぞ!

衛兵ー! 衛兵たぁすけてぇぇぇ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る