第17話午後は3人へのご褒美休憩とするか(4)

テンション爆上がりの陽キャギャルにヨシヨシされてはハグされーのと、おねロリ空間になっていたが店の扉から再び来客の音が軽やかに響いた。腹の底からの爆笑と共に。


「あっはははははは!? 何アレ何アレ!?

掲示板の変態装備野郎スレに出てたマッスルチキンじゃん!

事案でしかない全身タイツが局部モッコリでより事案呼んでるじゃん!」


「あぁら〜空鞘ちゃんいらっしゃーい。

外にそんなに爆笑するもの…者は居たわねぇ、確か。

プレイヤー以外には鶏にしか見えない変態スーツ装備の、チキンプレイしてる動物Loveな変態さんが……」


「そうそう! 不意打ちで見てしまってツボ入っちゃったんだよ〜。

アレは心構えしてても噴き出しちゃうよね〜」


「そんな空鞘ちゃんも可愛いコスプレ装備着てるじゃなぁい?

普段は僕は男だから!って言ってるのに、どういう風の吹き回しかしらぁ? うふふ」


「これねー無料タダにする代わりに、しばらく装備して練り歩いてねって言われたんだよ。

優れた実用性もありつつのコスプレ欲も満足する一品として。

何でもコレ、刀剣男士の女装男子キャラのコスプレらしいから僕としてもギリ許容範囲内かな〜って感じ」


「なぁるほどねぇ〜実用性兼ねた高クオリティコスプレ装備出来る様になったのね。

アタシも一着作って貰おうかしらぁ?」


「ぜひぜひ、服飾オネェも嬉しいと思うから。多分、店長が欲しがると思って僕をここにおつかいに出した気がすると思うし」


「あらあら〜おつかい? いつものを1ホールでいいのかしらね?」


「それですそれです〜。動画見ながらカワイ子ちゃん達と同時にティータイムしたいわぁと言ってたんで」


「その気持ちすっごく分かるわぁ。だったら急いで出してあげないとね」


「あざっす! ではすぐに届けてきますね〜」


「こちらこそ買ってくれてありがとうねぇ」


お互いにそう会話が終わると少女だと思われてた少年は受け取ったケーキを手に持ち、颯爽と店を出て行った。


……外には何がいるんだ? 少なくとも噴き出しや爆笑だけは避けなきゃいけねぇってのだけは、肝に免じまくっとこう。

それよりもこの陽キャまだ2人を可愛がってんなぁ。




[今日は随分と癖強プレイヤーが集まってねーか? wwwww]

[店の外には腹筋崩壊トラップがうろついてんだろ? ヤベーわwwww]

[本当の姿はプレイヤーにしか見えないってーのがシュールコントになってんのよなwww]

[中の人は良い奴なんだが、それを打ち消す変態スーツ装備がなwwwwww]

[NPCと見えるモノが違いすぎて噛み合わねーのよ、ひでぇ罠だわwwwwww]

[NPCには可愛い鶏に見えるらしいぜ?

俺らには変態スーツ着たムキムキマッスルにしか見えんがwwwww]

[局部モッコリはーんしとんのかwww]

[ピッチピチのスーツだしモッコリはんするだろwww]



えぇぇ…可愛い鶏、なの? プレイヤー以外にはそう見えとんの?

3人を盾にして反応見てから合わせるしかないよなぁ…俺にはムキムキマッスルにしか見えねーし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る