第16話午後は3人へのご褒美休憩とするか(3)
もうご褒美になんのか分っかんねー空気だなぁコレ。
俺が壊れた空気にどうしようか唸っていると、カランと新しい来客が入ってくる音が連続で響く。
「カッマ姉ー! また食べに来たよー!
」
「うひひ…頼まれてたブツ完成したんで持ってきましたヨ」
「お? あーた面白そうなロールプレイしてんねー?
あーしはカズっちゃって言うんだけど、あーたは?」
「ひょっ!? わ、ワタシですかぃ!?
ワタシはヤマブキですヨ? 呪術師してるんでさぁ」
「ヤマっぴねー! あーしには向かないジョブやってんだねー!
しかもロープレまでしてスッゲーね!」
「うひっ、あ、ありがとうございますぅ?」
「まぁまぁまぁ! また来てくれたのねぇ!
ヤマブキちゃん、お代はこれでいいわよね?
ついでにコレも受け取ってちょうだい?」
「ひひっ、ありがとうございまス。作業の気分転換に美味しくいただきますネ?
ではまたお入り用になったら声掛けてくだせぃ」
ローブを深く被って顔が見えないようにしてるヤマブキと名乗った呪術師は、これ以上視線が集まらないよう受け取る物は受け取ってそそくさと店から離れる。
変に目立つのは相当避けたいようだ。もう1人はというと。
「あー! 可愛い獣人っ子いるじゃん!
カマ姉の店にいるのに暗い顔してどうしたん?
よーしよしよしよしよし!」
「「チュお!?」」
いつの間に距離が詰まってて2人の頭が撫でられた。
陽キャすげぇ!? 距離の詰め方エグぅ!?
距離の詰め方が良かったのか困惑はしても嫌がってはいなかった。
陽キャギャルよ、グッジョブ! 俺には真似出来ねぇ!
「おねーさんはアタチ達が気持ち悪くないでチュ?」
「ワタチ達は薄汚いネズミ族でチュよ?」
「なーんでー? 2人ともとっても可愛いっしょ! 可愛いのに撫でないなんて人生の損だし!」
「チパ、アタチ達ネズミ族なのに可愛いって」
「だね、この人ワタチ達可愛いって言ってるでチュね」
「「えへへへ」」
陽キャギャルに全身で可愛いしー!された2人は照れながらも嬉しそうな顔で笑顔になり、さっきまでのどんより空気が良い意味で壊れて何とか持ち直された。
[これは良い陽キャ! ガチのギャルっぽいけど今回は良い結果になったな!]
[ええ話や(´;ω;`)ブワッ]
[陰キャな俺らには不可能な事してやがる!]
[これぞ優しい世界だなぁ(*´ω`*)]
[や さ い 生 活]
[すかさずネタに走るニキおってワロスwwwww]
[くぅっ! ネズミ族の背景設定忘れてトラウマ刺激してしまったのは痛恨のミスだわ!]
[可愛すぎてついついガン見しちゃったもんね、あたし達(´・ω・`)ショボ-ン]
[生で間近に会えたからって欲に負けすぎなんだよ、おめーら(´^ω^`)ブフォwww]
[お前らも戦犯コテハンの仲間入りだなwwwww]
[変えれるようになるまで弄られ確定やなwwwwww]
[ア゙ァァァ!!(((;゚;Д;゚;)))]
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