【閑話】可愛い画像自慢する為ならヘルプに突撃すっぞー!

少し時間に隙間が出来たから今のうちにヘルプという名のミーメル召喚といくか!

ヘルプをポチッとな。


「ミーの可愛い息子ー! 会いたかったのーん!」


相変わらずキュッポンな擬音が似合う登場の仕方をしながら、全力で彼に飛び付いてくるヤカマシ妖精ことミーメル。

とにかく喧しい。全身が喧しい妖精天使である。


「ヘルプコールしたら、もしかして乱入してくんじゃね?って思ってたが、本当にしやがるとは」


「可愛い息子に直接会えるチャンスなんだから当然なのん!

そ! れ! よ! り! どんな願いがあってヘルプしたのねん?」


「お、そうだったそうだった。可愛いケモ耳っ子達の画像をアップしたいんだが、呟きッターのアカウントどうしたらいい?」


「あーそれね。配信後にアカウント作って、大半をこっちで管理しとくのん。

ホークだけで更新とかキツいと思うのねん。あれだけ配信前の下準備見てるとねん?」


「確かに忘れそうだし、ケモ耳っ子ばっか撮って俺が写ってない不自然さが残るな」


「なのでホーク入りの撮影は撮影係の妖精を何人か送るのねん。

で、ホークの撮影した画像をその妖精に預けとくのん。

そしたらこっちで勝手にチョイスしてアカウントに載せとくのねん」


「動画とかち合わねーのか?」


「妖精達は撮影モードになると透明になるのん。これはどんなスキルでも見つからないのねん。

あくまで撮影の為のシステムだから。お互い映らない。でも片方のみならホークにだけ分かるようにする事も出来るのん」


「なるほど、それでカメラを意識せず自然な動きをしやすくなる訳か。……その代わりカメラあるの忘れてポロリしかねん危険性はあるが、俺が」


「そこが問題なんだよねん。ホークに限らず意識しなくなると、粗が出やすくなるのは人間のサガだのん」


「そこはしゃーねぇな。手間掛けてスマン」


「ミーは可愛い息子の為だから気にしないのーん!」


「愛があっついわー。とりあえずアカウント作りもそっちに任せて問題ねーよな?」


「当然のん! ホークが配信始めたらソッコーで作ってみせるのねん!

名前は【ホークと愉快な仲間たちの日常アルバム】とでもしとくよん!

可愛い子ばっかじゃなく癖強な住人とも交流してもおかしくないからねん! ウッヒヒ」


ミーメルは我慢出来ずに最後には変な笑い声出してニヤついていた。


「可愛いケモ耳っ子自慢だけで済まさないんかい!」


「変な事やドジするからより可愛くなるのは真理なのん!

ホークもミーに似て可愛いんだからドジっぷりも変な動きしても、より可愛くなるんだよん! これはプレイヤーの皆にも見せなきゃなのねん!」


「くっそぉぉぉぉ! コンセプトがNPCの日常風景的なアルバムなだけに反論出来ねぇぇぇ!!」


「そーいう訳でヤバいポロリだけ気を付けて、奇行という名の試行錯誤に挑戦してくといいのねん。

奇行の結果の失敗もまたかわゆし!なのん!」


「小型奇行種やってたまっか!

もーえぇわ! とりあえず基盤整ったらまたヘルプ通して連絡する!

またな!」


「またねー! 楽しみに待ってるよん、ミーの可愛い息子ー!」


ミーメルへのブン投げは成功したが、最後は謎の精神ダメージで返されてしまったホーク。

彼は果たしてカメラ目線せず自然な撮影が出来るのだろうか?

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