第27話ちみっ子研ぎ師アイドルにお前はなる!
ん? ふと思ったんだがコイツらがこのまま研ぎ師になっても住人は客になってくれないんじゃね?
だったら住人がダメならいっそプレイヤー専門研ぎ師にしちまえばいーんでね?
俺の配信でコイツらの可愛さを見せ付けれるし、宣伝になって繁盛させれるだろ。問題はどこでやらせるか?なんだよなぁ。
最初はバザール広場で腕の良さを知って貰いながらの軍資金稼ぎするとして、だ……その軍資金が貯まった後にどこで店開くか?
そこが問題だ!
安定した軍資金稼ぎ場所を確保したいから平民街の敷地内に店借りるとして、スラムも捨て難いんだよな。
こっそり外へ出て比較的安全に軽く自給自足な現地調達が出来る場所なんてない。それにセルフセーフネットなこの拠点は貴重な若い人材が予算要らずで集まりやすい。
こんな好条件が揃う拠点は中々ないんだよな、金や道具が無い無い尽しだろうと。
どうせならこっちも下町くらいでもいいから栄えさせたいと思ってるんだよね。普通に商売出来るだけのレベルに持っていけたら、わざわざ平民街に店開かなくても拠点の近くで商売出来る。
せっかく大通りと広場が残ってるのにもったいないんだよな。そう言うのも込みでコイツらの今後も考えねーといけねぇ。
研ぎ師プロデュースはさておき、俺達だけじゃ持てねーからドルバ呼んで一緒に連れてくか。
「とりあえず今日の研ぎで錆落としはマスターして貰うぞ?」
錆落としが出来るだけでも小金は稼げるからな。錆が無くなるだけで多少は価値が上がる。
そう言うのを狙うのも商売としては有りだ。
「アタチ頑張ってマスターするでチュ!」
「ワ、ワタチも頑張るでチュ!」
頑張れ頑張れ。いずれネズミ族の稼ぎどころの1つとして柱になってくれ。お前ら種族的に子沢山大家族だろ?
種族単位で専門職なるのもいいと思うんだ。まぁ、増える数が多いだけに他の職にも散らばらせたいが今のとこは、な?
「よし、荷物待ちになってくれてるドルバも連れて川に行くぞ!」
「「おー!でチュ!」」
かっわいいなぁ〜おい。
スクショっといて後でヘルプにいるミーメルに呟きッターの垢管理頼めるようなら頼んどこ。
面倒臭いアレコレは全部丸投げじゃい!
「……研ぎ見習いするのはネズミっ子2人だや? 役割見つけれたや?」
「でチュ! これでアタチも胸張れるでチュ!」
「ワタチも申し訳ないと思いながら歳下の仕事しなくていいのでチュ!」
「良かったなぁ、良かったなぁ」
それを聞いたドルバは嬉しそうに2人の仕事頭を撫でて喜んでくれた。良い奴だなぁ。
「盛り上がった所でそろそろ川に行こうか」
「んだな」
「「でっチュ!!」」
俺とドルバを荷物を背負い、皆でワイワイ騒ぎながら向かうのだった。
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