第21話今回も毛皮貼りと思った? 予定が変わったんだよ!
ゲーム内とはいえ、夕方になったから拠点に急いで戻る事になった。
計画の練り直しもしなけりゃならなくなったしな。
今の無い無い尽くしじゃスライムジェムの使い道なんて思いつかねーし、作業工程省けないからややこしい素材は色々と機材が必要になるし、現地調達するにはまず調べにゃならんし?
木材すら調達に苦労するって時点で色々と止まるんだよな、生産活動が。
そもそも生活魔法がないと何をするにもツラ過ぎるわ!
まぁ、そう言う訳でとりあえず拠点に戻って改めて俺が拾った素材を鑑定しておく事に。
鑑定結果はスライムジェムは弾力のあるゴムみたいな物、スライムの皮膜は伸びる透明 ビニール、スライム液はなんと!保湿効果のある液体だった。
最後のは何かと合わせて調合な感じでやった方がいいと思えるんだよなぁ。保湿クリーム的な美容に使える何かに。
こうなると川の周りの雑草も後で鑑定しなきゃならん。
鑑定持ってるの俺しかいないみたいだからな。誰も気付いてない可能性は高そう。
見落とし多すぎたわ。ホント配信する前に気付けて良かった、マジで!
それにしてもこのスラムは無い無い尽しだけど、ある意味街の中で比較的安全に開拓を楽しむ事が出来るのはいいよな。
スラムが街の中と言えるかは微妙だが。
この粘着液が入ってた空きビンも綺麗にすれば、調合する時に使えると思えば無視は出来ない。
これから再利用する道具も増えるだろうな。それ用の棚倉庫も考えとくべきか?捨てる余裕すらないのがスラムだからなぁ……。
拠点に回収したのは毛皮とナイフと粘着液と空きビンだけで、木ベラ代わりの石はそこに放置しとくようだ。
まぁ雨ざらしになっても困らんしな。帰ったら皆がいつでも作れるよう、自由に持ち出していい道具部屋ってのは用意するらしい。
ナイフとかは確かにその辺に置いてちゃ危ないし当然だわな。粘着液の瓶も割られたりこぼされたら大惨事だろう。
「今日使った物は全部この部屋にしまうから、勝手に出すなよー?
特にナイフは危ないからな? 今後売り物にする予定のナイフとかも置くかもしれねーから、俺たちに聞いてから出すんだぞ?」
「はーい!!」
これは…売り物用の保管部屋が必要かもしれない。
ナイフだけじゃなくソードも売り物になるくらい研ごうと思ってるから、場所が無くなるかもしれん。
あ、そもそも俺がレベル上げてストレージ機能解放させればいいだけやん? 問題は川の近くのアクティブモンスターが角ウサギくらいだって事だ。
ゴブリンは森近くの草原から出くわすと聞くし、角ウサギだけでレベル5まで上げれるのか不安ではある。
楽しそうにしてる子供たちを尻目に俺はそんな事を考えながら、自分のステータスを睨んでいた。
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