第17話次に作る物を決めるか〜あれ? セルフ黒社畜ってね?

ナイフどうするかは残りのリーダー組が帰ってからって事になったから、次はスライムとネズミの素材で何が出来るか?を試してみようか。

ツギハギで見映え悪くなってもいいからボロボロの服にネズミの毛皮を貼り付けようかな?

スライムの粘着液でいけるはずだが粘着強度が気になるから鑑定しよう、どーせアイツが出てくるのは織り込み済みだ!



【スライムの粘着液】

基本プレイヤー頼みで採れる素材。住人が採る場合は、生きたまま採取する専用の機材が必要となるため、かなりの労力と時間を求められる。

接着剤としての利用以外に使えない為、さほど研究も進まず買取価格は貧民対策値段でプレイヤーには不評のドロップ素材。

(スライムを懐かせてお願いしたら貰えるのねん! 機材なんて要らない、液を入れる瓶以外に掛かるコストはないよん!

乾いた時の接着強度はかなり強いから針と糸代わりに出来るのん。水には強く火には弱いから気を付けるのねん)



おーいぇー…定期的にお手軽採取出来る方法まで分かっちまったわ。分かっても今すぐ出来るもんでもないから、すぐ出来る服の修繕を先にするか。


「破けたり穴が空いてる服をネズミの毛皮使って塞ぐけどどーする?

見映えが悪くなるかもしれないけどする?」


「ん? このスラムで服の見映え気にする奴はいねーさ。平民街に仕事行く時用の服なら気にするけど、ここじゃオシャレより長く使えるかどうかだぜ?

気にせずやっちまえやっちまえ!」


「そー言う事なら1人ずつ繕って欲しい服を持ってきてくれ。

その間に使う素材並べておくから。やり方知りたい奴は手伝ってくれよ?

簡単だから覚えたら自分でやれるぜ?」


念のため研ぎに使えないけどヘラとして使えそうな平たい石を拾っておいたから、木ベラを作るまでの代用道具として活躍してもらおう。


「サイズ調整するのにナイフ使うね? これで斬れ味が目に見えて分かると思う。

次からはもっと斬れ味の良いナイフにするつもりだし、これは作業用ナイフにしてもいいと思うんだ」


「ふーむ…それもそうだな。もっと斬れ味の良いナイフを手に入れられるなら、今すぐ俺達が使う必要もねーし。

家用のナイフがねーと色々生活に困るし、仲間にもそう伝えとくわ」


よし、これで工作もとい生産に使うナイフ確保出来た。切れ具合によっては調理や細工や採取とか色々と使い道広がる。

あ、採取は採取で別に専用で作った方がいいかもしれんな。

ハサミは買わないとならんかもしれんが、斬れ味抜群のミニナイフなら余計な部分を傷付けずに採取出来るはず。

これだけ本格的ならば植物とかの採取には色々と気を付ける点があるはずだ。


何にせよ本当に楽しみだよ、色々と。配信前に出来る限り環境を整える事が出来そうで良かったわ。

抜け道ルートあんま覚えてないけど、他の部分が揃ってれば俺だけ突出なんて事ない、と思いたいなぁ。

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