第11話やっと住人らしい事が始めれるぜ!

あの後お互いに自己紹介すらしてない事に少年達が気付き、アワアワしながら名乗られたが正直全員の名前覚えてない。


まあ何とかなるだろう。それよりも話に聞いていたゴミドロップ拾いをしに行きたい!


「とりあえずいつも通り放浪者が捨てるドロップアイテム拾いをして来い。

アイツらにとってはゴミでもオレらにとっては生きる為のお宝だからな!」


早速ドロップ拾いに誘われて、ボロボロのずた袋片手に、外に繋がるプレイヤー用の通用門まで連れて行って貰った。

……さっきから連れて行って貰ってばっかだな、俺。


「ここで放浪者が要らないアイテム捨ててく事多いんだよ!

だから見習いにもなれないオイラ達でもお金稼げるんだ!」


確かに俺達以外にも幼い子供が何人も集まっていた。

いずれ拠点を改造したらコイツらも引き取って、ちょっとした組織くらいにはしてみたいな。


「じゃあ僕は家で何か作れそうな材料を拾うよ」


無い無い尽しだからとにかく道具になる材料が必要だ。何でもいいから集めねば何も作れない!


「いいよー? じゃあオイラ達はギルドで買い取ってもらえそうな奴拾うねー!」


わー!と一緒に来たメンバーはハシャギながら散らばってるドロップを取捨選択して拾い始めた。

俺はと言うと運良く鑑定を持ってたから、じっくり鑑定しつつ使えるかもと思った素材を優先して拾っていく。

それを続けていると他の子は見逃してしまう小さい素材も出て来る訳で。



【スライム核】

スライムを倒すとたまに手に入る。水を掛けるとスライムに戻るが、自分を核から回復してくれた人に懐く習性がある。

悪食の雑食性なので下水処理代わりに使われる事が多い。

(ミーからのアドバイス! 懐けば懐くほど懐いた人の言葉を理解してくよ!

指示を理解出来るスライムを増やしていけば、家の掃除や畑の管理のお手伝いも出来るかもよん!?)



おまっ!? 鑑定にも入り込めるのかよ!?

どこまで覗いてんだ、お前は!?


うーむ…考えてみたけどこれ、トイレ問題とか料理の後始末とかに活躍してくれるんじゃね?

俺はこれでもプレイヤーでもあるからトイレ要らずだけど、仲間になってくれた子供達はそうじゃないからなぁ。

よし、スライムそっこーで採用! 身の回りの清潔大事!

平民街で雇って貰うにしても清潔にしてりゃ何とかなる!

コイツらの生活改善の為にも頑張らねーとな!


まぁまず意識改革も必要な気もするんだがな?

あの子らなりに努力はしてるみたいだけど、環境的に厳しいせいか妥協が当たり前になってるみたいだ。

このスライムの面倒をあの子達にさせれば懐いていい感じにやってけるかもしれんな。

ラノベにあるような体や服の汚れだけ食べて貰うとか、そんな芸当が出来るくらい育つかもだし夢広がる……そーいやラノベで思い出したが食った物に関連した進化する、のかねぇ?

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