第7話やっと…始めれるか?残念!ここにサインをどうぞ!
「あー…と、これで説明は大体終わったって事でいいのか?」
「そうねん、説明義務の範囲は大体終わったのねん。
最後に配信の収入用の口座の作成をこっちの中に作るよん。どこから特定されるか分からないから、会社経由で専用の口座作って投げ銭がここに流れるようにするのん。
ややこしいけどプレイヤーばれ防止と思って、この契約書にサインして欲しいのん。系列の銀行だからこんな無茶ぶり出来るんだけどねん?」
ミーメルは口座開設に必要な電子書類を何枚も取り出して、いつの間にか用意されていた机に並べていった。
「身分証明は機械を通して確保してるから大丈夫だよん。後は開設する為のサインだけ。
後日カードと通帳送るから家にいてよねん?」
「おお、銀行で見たのと変わらない書類だな。会社にも手数料持ってかれるようだが、
ここまで管理や配慮して貰えてのこれなら文句ねーわ。
ほれ、これで全てサインしたはずだ。確認してくれ」
「ほいほい、うん! 全部書けてるねん! コレを担当の部署にブン投げてっと!」
投 げ る ん か い !!
ピッチャーよろしく投げて凄い勢いで彼方に飛んでったぞ、さっきまで俺がサインしたアレコレが。
仮想空間だから出来る事、なのかねぇ?
「よし! これでゲーム前に済ませるべき事は全て終わったはず!
あ、加護や寵愛の説明は聞いとく?」
「それはもちろん聞きたいが、ゲームでの俺の声がどうなるのかも聞きてーんだが?」
やっと気になってた事が聞けた。幼児姿でおっさんボイスはねーわ!って思ったからな。
出来るなら調整して欲しいんだよな、俺の心の平穏の為にも。
「いっけね、初出番でアゲアゲ気分になり過ぎたのねん! 声もこっちで選んどくって言っとくの忘れてたのん!
安心して! ちゃんと外見に合った声にするから!」
「それならいーわ、流石におっさんボイスで幼児演じるメンタルは持ち合わせてないから気になってただけだ」
「そうなったら絵面ヒデェな幼児爆誕なのん!」
俺もそう思うわ! 誰得ショタなんざ、俺のメンタル持たねーわ!
どうせ避けられないショタやるなら、出来る限り不気味要素は入れたくねぇのよな。
何が悲しくてバ美肉オジサンのショタ版やらにゃならんのよって話だ。
「思っくそ笑いやがって、ったく。
気になる問題が1つ解決したんだから残りも早く話せや。
早く遊びてーのよ、俺は」
「ぶはっ! そ、そうねん!
加護は高次元の存在に気に入られれば誰でも受け取れる上にプラスアルファで能力も付くのん!
でも怒らせて外されるとその能力も消えるのねん。その加護あっての能力だからん。
その存在が特化した物しか付かないけどミーの加護はミーの特質上、多岐に渡るのん。
複数の能力が付くのねん。付くと言っても息子のホーク以外は2つだけなのん。
ホークは息子だからたくさん付けれて安心だよん!」
……他の神々にさり気なくマウント取ってねーか? 仲悪かったらどうしよう?
運悪く遭遇した時が怖いまであるぞ、コレ。
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