第4話結構縛りが入るがその分試行錯誤するだけだ

「ストレージの容量は秘密にしとくか」


「それがいいのねん。

次はジョブ機能が無くなるのねん。無くなると言ってもプレイヤーはジョブ決めてそのジョブに許されるスキル決める感じだから、ある意味プレイヤーにあった縛りが無くなる感じなのん?」


「ジョブに関係なく自由にスキル習得出来て育てれるって事か!」


「これも当然なのん。住人は大人になるまでにどう生きてきたかでどんなスキルが芽生えるか決まるのん。

芽生えたスキルを参考に職業選んで生活してるのが住人なのねん。

まぁ、システムとしてはNPCは習得出来るスキルの数に限界はあるのん。

ホークは当然プレイヤーでもあるのは変わらないから無制限なのん。

プレイヤーにスキルやジョブの自由度がないのは、ある種のチュートリアル扱いだからなのん。

プレイヤーはプレイヤーでしかないからお客様扱い枠なのん。ホークは逆にプレイヤー機能を一部持ってる身内扱い枠なのねん。

だからプレイヤーには出来ない事が出来るって側面もあるのん」


「ここにきて機能制限の代わりのプレイヤーにはない機能の解放の話か」


「のねん! プレイヤーなら店の奥とか気になるだろうけど入れないシステムになってるのん。

あと住人と会話せずに買い物出来る購入システムもプレイヤーだけなのん。ホークならそんな便利機能いらないよねん?」


「当然だ! そんな事したらつまらんじゃないか!」


「良い反応なのん!

じゃあ次はちょっとお得感ある話なのねん。

プレイヤーがゴミドロップとして売却せず捨ててしまうドロップアイテムは、プレイヤーに見えなくても住人には見えてるのねん。

これ拾って売却しに行ってもいいし、自分で使ってもいいし、改造してより良い物に作り変えてもいいのん。

外で装備もなく必死に1匹狩らなくてもいいし、資金稼ぎの足しにもなるよん?」


「それは願ったりだ! そう言うセコセコと試行錯誤するのは嫌いじゃない、ドンと来い!だ」


「良かったのねん。あ、プレイヤーだと倒したら消えてドロップに変わるけど住人として倒すと解体が必要になるから、住人から解体技術教わっとくといいのねん。

で、資金稼ぎして解体ナイフ買っておくといいのん。

外で素材集めするなら必須なのん」


「そこにも違いがあったか。でも住人プレイは燃えるな!」


「そうそう、配信機能なんだけどねん?

プレイヤーだとない配慮仕様になってるのねん?」


「ん? まぁ変わり種プレイとして配信しようかと思ってたから説明欲しいぞ?」


「おけおけ。あくまでNPCになりきって貰う為に、手続きしておけば公式側でチャンネル作って用意してくれるのねん。

プレイヤー配信だと確信持たれて欲しくないのは公式側もそうだから、堂々と受け取ればいいのん。

で、公式がPV感覚でNPCをランダムで選んでNPCの生活を生配信してるって体で偽装するのん。

その代わりリアルタイムで修正出来るよう配信担当のAIが複数で監視してプレイヤーばれを防いでくれるのねん。

どーせテンション上がった時にうっかりプレイヤー仕草出てしまうよねん?」


「それは否定出来ない。録画撮影は無理なんだろな、楽しくても意識しとかねーとヤバそうだ」


うん、ゲームだからって暴走する自分が目に浮かぶ。

NPCっぽさをいつまでも意識出来る自信がねぇ。無意識にリアルの何かをボロボロと口に出してそうだ。

やらかさねーように神さま仏さまAIさまって拝んどこ。



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