第3話プレイヤーより住人選んだ方がやり甲斐ありそうだ

「落ち着いたのん? OK、説明始めるのん。

まず名前からして制限入るのん」


「はい!? 自由に名前付けれねーの!?」


「正確にはプレイヤーと分からない住人と思われる様な名前の範囲なら自由なのん。

出来れば住人っぽく振る舞って欲しいのん。じゃなきゃ住人登録した意味ないのん」


「なるほど世界観重視って奴かー。そうなるとネーミングセンスが問われる訳だがどうしようか?」


「少なくとも日本人の名前をカタカナにしただけの名前はアウトなのん。

今プレイヤーが行けるエリアのNPCに和名キャラはいないのん」


「今行けるエリアって言ったな?

って事は今後日本ネタエリア解放って可能性があるのか」


「まぁそれはそうねん。でも遠方の住人は滅多にいないのん。移動は住人には難易度高いからねん。

すんごく目立つからオススメ出来ないのん。特殊NPCと思われてプレイヤーに大注目でストーカーされるかもなのん」


「それはいやだわ。NPCになりきってプレイヤー騙すのは俺も楽しめるからいいが、無駄に注目浴びたくねぇ」


「それなら適当にカタカナ変換で済まさない事ねん。

で、名前どーするのん? 別にリアルの名前を英語変換でも構わないのねん」


「お、それ採用! なら俺の苗字が鷹司だからホークでいけるか?」


「んーうん! NPCもプレイヤーも奇跡的に使われてないからいけるのねん!

プレイヤーは個性を斜め上に極めた名前ばかりだから被らないと思ったけど、NPCの方はそーでもないからドキドキしたのん」


「よし、名前は決定したな! じゃあ次の説明はプレイヤー機能の制限詳細か?」


「そうねん。まずプレイヤーなら当たり前に使えるチャットやメールは出来ないのん。着替えもワンタッチ外されてるのんね」


「プレイヤーならではの住人だと必要度の低い便利機能が削られる感じか。あれ、でもストレージ的なシステムはどーなる?」


「それはレベル5制限なのん。レベル5になったらストレージ解放なのん。

レベル5からの理由は最初くらいは転生した住人っぽい運搬の苦労経験をさせようって事らしいのん。

転生や転移したては無い無い尽しで生活する為に色んな苦労するのが醍醐味だからって」


「その拘りは分かる。確かにイージースタートは萎えるわ。

まぁ、素材集めしてたら自然にレベル上がってるだろ」


「そう言う事なのん。縛りプレイ選んだはずなのにイージースタートは拍子抜けなのん。

で、NPCは素質あるか魔道具とかで補ってるから機能解放されたらそれっぽい腕輪が外見だけ表示されるのん。

単なるストレージの可視化なのん。これで疑われないのん。

素質ある住人は可視化腕輪付いてるのん。ただし容量は個人差でプレイヤーのように無制限とはいかないのん。

あ、ホークのは流石に無制限だからそこまで縛るつもりないのねん」


ま、興醒めにならない程度だから気にしねぇ。

問題は他にどんな縛りが付いてるか、だ。説明の続きを促すとするか。

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