第2話プレイヤー登録すると思った?ざーんねん、異世界住民登録でしたー!

よし、飲食とトイレは完了!

設定も何度も見直してミスはなし!

今度こそユーザー登録してゲームのキャラクリするぞ!


お、ユーザーの身体情報として全身にセンサー通すのか。

ユーザー身体情報登録完了っと、次は遊ぶソフトの選択だな。

1本しか入ってないから迷うまでもないけどな!


選んだらゲームにログインだ!


おぉぉぉ、ムービー綺麗!色んな種族スゲェ!

リアリティ半端ないな!もう1つの世界で生活してるみたいな感じがしてワクワクするんだが!

お、ムービー終わったか。よし、アカウント登録画面が来たな。

んぉ? プレイヤー登録と住人登録の2つあるぞ?


「誰かヘルプ的なAI来てくんねーかな? 違いがわっかんねーのよ」


出て来てくれたらいいな〜レベルの気持ちで言ってみると、視界の端がチカチカと光り始めてそこから手のひらサイズのミニ天使がキュッポン!って擬音が似合う飛び出し方をしてきた。


「うぉう!?」


「あ、驚かせてごめーん! やっと初めての出番で張り切っちゃったのねん!

ミーはヘルプ天使の1人でミーメルなのねん! よろしくねん!」


「お、おお、よろしく? とりあえずさっき俺が言ったセリフに反応した感じでいいんだよな?」


「そうねん! アカウント登録画面でヘルプ呼ぶ人いないからミー退屈だったのねん。

この画面でミー呼んだって事は、プレイヤーと住人のサービスの違いが知りたいでいいのねん?」


「ああ、字面からしてNPC的な感じになるんだろうなって」


「そうなのん! 縛りプレイが好きな上級者向けなのん!

住人が持てないプレイヤーに許されてる機能が何割か制限されるのん。異世界転移感でリアリティ味わい人には好評なのん!

……勘が良すぎてミー呼ばれずみんな登録してっちゃうのん…。

あ、住人をNPCと呼ぶのはよくないのん。住人には蔑称として聞こえるのん」


「俺はそう呼ぶつもりないから大丈夫だよ。

……好感度システム的な何かあるんだな?」


「あまりシステムと呼ばないで欲しいのん。

開発は本物の異世界と感じて貰えるよう作ってるから、住人も生きてる人間と同じに思って欲しいのん。

意思がある人間として。ミーを見たら分かるのん。

ミーはシステムだけで反応してるように見えるのん?見えないよねん?

学習AIばかりだから学習してより人間らしくなって、交流も複雑になってくのん」


「あ〜…現実と同じ感じで気を付けて交流って奴か。ま、当然だわな」


「納得してくれて嬉しいのん。

さあ! 次は機能制限と住人なる事で解放される機能の話なのん!」


「いよ! 待ってたぜ! 必要な話だっとはいえ待ちそびれてたんだよな!」


思わず両手バンザイで拍手して盛り上がってしまう。いやー貧乏ゆすり抑えるの辛かったぜ。

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