第6話コント

「なぁ〜、井口、オレらのコント見てくれよ!」

と、武田が部長に言う。部長はマニアックな台本しか書かない。昨年までは、先輩達はドリフのコント劇で会場を笑いの渦に巻き込んだが、コイツの台本になってからは冷やかな視線しか感じない。

「じゃあ、そのコント見せてくれよ!」

「良し、オレたちの出番だな、武田、金谷」

「そうだ、オレたちの出番だ元木!」


神田は勝手に台本を読み、目眩を感じた。


″なんて、低次元な″


亀山と半沢はすのこに登り金ダライを用意した。


「母ちゃんただいま!今日の晩ごはん何?」

と、元木が武田に言うと、

「その前に宿題しなさい!」

「チェッ、うるせぇな」


「母ちゃん、またいだ!」

「母ちゃんをまたいでどうすんの?」


「その前に、宿題しなさい」

神田は宿題の準備をする。


「母ちゃんただいま。1本つけろや」

「あんた、何馬鹿な事言ってんの?小学生がお酒飲める訳ないでしょう。そうですか、先にご飯にしましょう」


子供3人と母親は食事を始めた。


ポタッポタッ


「あらやだ、外は雨?」

「母ちゃん、雨漏りしてるよ!」


「こんな、ボロ屋、叩けば治るんだよ」


「辞めなさい、和馬」


ドゴッ!


金谷は柱を叩いた。


バンッ!


金ダライが4人の頭に落ちてきた。


「OKOK〜!」


そう言ったのは、演劇部顧問の広瀬だった。 

「今年もドリフで行こう。井口、楽しめる台本を書け!」


井口は不機嫌だった。


裏方は募集して、亀山、半沢も劇に加入させる事となった。


どうなる?演劇部!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕はその人と結婚した 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ