第16話 カクヨムコンテスト[短編]に向けて
カクヨムコンテストに向けて学びを得よう!
自分が短編を書く勉強するために、前に読んで面白いと思った短編作品を読み直した。多くのことを学ぶことができた。しかし、最後に残ったモノは「無理! こんな良いストーリーは書けない!!」という感情だった。
この感情は、前にも同じことを思った、というデジャブがある。
それは惹かれる本を探しに大型の本屋に行った時の記憶だ。
本屋は歩いているだけでも楽しめる。
書籍化しているということは、面白さは保証されているのだろう。そんな本たちが視界に収まりきらないほど置いてあるのだ。その時にも圧倒されて「無理! 書けない!!」と強く思ったのを覚えている。
魅力的なタイトルに魅力的なイラスト。そして惹かれる内容の帯。本屋というものは人の知的好奇心を燻る
はい。という自身の回想でした。
とはいえこういう時の自分の感情に打ち勝つことができたら、それは間違いなく自分の心の成長に繋がるので、魔王(自分)に挑む勇者(自身)になったつもりで頑張ろうと思います(笑)
前にも書いた気はしますが、短編を書かずにいきなり大長編に手を出したことは、間違いなく失敗だったと思っています。
というのも面白い短編を書く人が描く長編作品は、面白さが保証されている、と自分が考えているというのがあります。
というワケで、他作者様の作品を読むとき、自分はまず短編作品を読むようにしています(ランキング作品などの例外はありますが……)
この短編面白っ! ってなった人の書く長編は凄く期待して読み進めています(笑)
カクヨムコンテストに長編部門と短編部門があるのも、そういう理由があるのかなと思っています。長編が自由な広がりの芸術だとしたら、短編は制限により凝縮された美しさのある芸術だと言えるでしょう。
自由なことは良いことです。しかし制限されることにも良さがあると思います。それは制限以内に納めるために、設計からしっかりと作るという点だったり、無駄を極力減らすという点でしょう。
短編作品は学びを得る上で、とても効率の良いものだと考えています(ここでいう短編とは1万文字以内の作品です)
短編は起承転結や序破急などの型を1万文字以内に納めなければならないので、無駄部分は極力省かなければなりません。
地の文や台詞、ストーリーの内容など自分が書きたいと思える内容を、読者が面白いと思える内容を詰め込む必要があります。
制限される環境より、自由に書きたいと思い、自分は処女作でいきなり大長編を書き出したわけです。
短編についてこうして改めて考えてみると、「失敗したなぁ」と後悔しています。
書いている作品が未完結のまま、次の作品を書くのは「なんかなぁ……」という気持ちがあるのですが、そんな自分に救いの手が差しのべられました。
そう。『カクヨムコンテスト[短編]』です。
カクヨムコンテストを理由に短編を書くという大義名分を得ることができました。短編であれば、長編二つを抱えるということにもならないでしょうし、始まりから終わりまでを仕上げることで、経験を得ることができます。
これは短編を書かずに大長編に手を出し、後悔している自分にとっては間違いなくチャンスです。
鰯ン「乗るしかねぇ! このビッグウェーブによぉ!」
水を得た魚とはまさにこのことでしょう!
そんなわけで短編を書くために、自分が過去に読んで面白いと思った作品を読み直し、作品の構造を理解しようとしているのですが、考察しながら読んでみると、改めて作品の完成度の高さに気づかされました。
長編を読み直すのは大変ですが、短編ならそう読み直すのに時間はかかりません。自分が面白いと思える短編作品を見つけて、その作品を分析する。そうすることで、より効率的に学びを得られると思います。
同シリーズの1万文字の短編を10作仕上げれば長編になります。そして、1万文字という制限のある中で書き出す凝縮された物語を重ね合わせた長編はどれもが面白くなるでしょう。
同シリーズを10作作るというのは、理想論になってくるので、まずは短編1作を上手に作るということから始めなければなりません。
正直「短編なんて……」と思う自分もいましたが、そんな自分すら満足できるような短編を目標に書いていくことで、より良い物語を作ることができると考えます。
『カクヨムコンテスト[短編]』という大義名分をもとに、自分の作者としての技量を上げるため、短編を書いていこうと思います!
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