第12話 夢

 モーニング・ページを書き始めて四日が経った。自分のモーニング・ページは夢の内容も一緒に書いている。やり方が正しいのかはわからないが、たぶん大丈夫だろう。


 今回何故「夢」というタイトルにしたかというと、宝くじの話をするため…………ではなくて、寝ているときに見る夢について書いていこうと思ったからだ。


 モーニング・ページに夢の内容を書いていて思い出したのだが、やたらと学生時代の夢を見ることが多いのだ。小学、中学生時代の人たちが出てくる。


「何で学生時代という、同じジャンルの夢を見るんだろう?」


そう考えたときに、二つの答えが浮かんだ。

①社会人となってのストレスが、学生時代という古い記憶を呼び覚ましている。

②現在の記憶を引き継いだまま、過去の自分へ戻れるフラグ。


 正解は②番だろうと思った。

 

 

 というのは冗談で、記憶を引き継いだまま過去に戻れる、というのは作り話の世界だけ。非現実的な話であり、ありえないことである。


 重要なのは、

「現在の記憶を持ったまま、学生時代まで戻ったら、自分はどんな学校生活を送るか?」ということだ。


 自分の学生時代は、勉強など全くやらずに、それよりも遊ぶことが第一だった。将来のことなど考えずに今が楽しければいい、そんな生き方をしていた。


 もし今の記憶を持ったまま自分が学生時代に戻ったら、本をたくさん読み、国語や理科、社会など、創作に役に立ちそうな授業は真面目に受けるだろう。数学や英語は微妙だが、物語の書き方なんかも独学で勉強するだろう。


 それは未来の自分がやりたいことを叶えるためだ。


 とはいえ、そんな考えは妄想にすぎない。

 フィクションのアイデアとしてなら、悪くないので、いつか、そんな物語を書くのもありかもしれないが……。



 現在の知識と記憶を持って、そのまま過去に戻れたら……という妄想をしてみると、今の自分が何をやりたいか、何をやるべきなのかが見えてくる。


 自分にとってのやりたいことは、物語の創作だ。

 何をやるべきかは、より物語を上手く書くための知識を手に入れること、そして実際に物語を書くこと。これに尽きる。


 どんなに過去の自分の行動を悔やんでも、過ぎ去った時が戻ることはない。

 しかし、現在の行動次第で未来を変えることはできる。


 「現在の自分」という結果は、「過去の自分」の選択の積み重ねによって生まれたものだ。

 未来で後悔しないためには、現在の選択を間違えないようにしなければならない。


 物語を書くことを辞めてしまうと、未来の自分の人生は暗くなってしまう気がする。


 物語を書き続けることができれば、それは確かな人生の灯火となって、未来への道を明るく照らしてくれるだろう。


 一度きりの人生なのだ。自分の心に正直に生きよう。


 


 

 

 


 

 

 
















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