第20話

憲緒さんが帰ったので、やっと部屋に入れた。尚兎のお母さんはリビングにいないしもう寝たかな。子供たちも寝たかな…。


椅子に座って、ゆっくりお茶を飲むことにした。はぁ、离緒ってダメだな。どうしてなんでもできないのかな…。


お家のことも、子供のこともお母さんに任せちゃってるし。マネージャーさんにはいつも迷惑かけてばっかりだし。

それに比べて亮伍くんはすごいな。なんでもできて尚兎に好かれて。羨まし~

私もいつかなれるのかなぁ?


あ、メールしよう。


私もいつか亮伍くんになれるかな?って。


返信はすぐにきた。


バカか。离緒は女の子でしょ?


だって!


そうかそうか。なれないか。

だから迷惑かけるのは当たり前か~

尚兎に好かれないのも女の子だからか。蛇じゃないもんね。ん?でも亮伍くんは人間だよ?そっか、動物に似てるからか。


そっかー


…それでも、いつか尚兎に好かれたいよ…。

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