吉越まりこの変化

第16話

私たちが盛り上がってる間、离緒さんは１人でぼーっとしていた。今更気づいた。

｢离緒さんごめんなさい…つい盛り上がってしまって…｣

｢え？タメ口でしゃべっていいよ！同じ年でしょー？｣

｢あ、うん｣

｢亮伍くんはね〜私のお兄ちゃんみたいな感じだよ？｣

誰も聞いてないけど話しだす。

｢そうなんだ…｣

｢今日は〜撮影あるから来たの！尚兎と遊びに行くのなかなかできないから、一緒にきたんだよ～？｣

离緒さん仕事に集中しなよ…。

｢そうなんだ…｣

｢亮伍くんの元カノと会ったことある？｣

｢え…？まず元カノとかいるの？｣

｢いるよね～？亮伍くん｣

画像を見ていた亮伍は嫌そうにこっちを見た。

｢なにがいるんだよ。主語がねぇよ离緒！｣

｢元カノ！まりこさんに离緒が教えてあげるの！｣

｢んなのどうでもいいし」

离緒さんのこと、こいつ名前で呼ばなかった？うざっ

｢元カノね〜？亮伍はいつも振ってて〜。気に入らないとかでさ～｣

柴田さんも言うけど、元カノ？どゆこと！？

｢昔の話だし｣

そっけない返事をされる。

｢あーまりこさん？振られるかもしんないね～。あ、でも亮伍より有能だからな～｣

｢バカにするなよ！｣

こいつ元カノいたこと認めたよ。いつも振ってたって？イメージと違うんですけど！

｢亮伍くんはね～だいたい綺麗な子選んでたよ～？美人さんだよね？｣

｢亮伍の趣味はクール系かな～とかみんな言ってたけど｣

｢なんとでも言え｣

むかつく！私のこと教えてって言ったけど、そういえば自分のこと教えてくれない！

｢ねぇ！もっとネタある？教えて！｣

｢あるある～！亮伍くんね～ペットショップでバイトしてね〜｣

｢バイト？まじ？他には？｣

｢おい、つまんないことやめろよ｣

｢うるさい！黙って｣

｢何も怒らなくていいだろ｣

｢他には？柴田さんなんかないわけ？｣

｢あるけど〜？亮伍はね～｣

柴田さんたちから、たくさん情報をもらった。亮伍はというと、いつのまにか朝食を作りに去った。照れてんの？んなわけないか。昔のこと全部聞き出してやるんだから！そのために泊めてやる。

でも离緒さんは途中仕事に行ってしまい…

柴田さんは永遠としゃべる男であった。