柴田家の事情
第17話
撮影も終わって、東京へ帰ってきた。
尚兎は亮伍くんと話すときすごく楽しそうだったなぁ。
自宅に帰るとすぐに動物たちに餌をやる尚兎。機嫌はよさそう。
「ねぇ尚兎、まりこさんと亮伍くんは結婚するのー?」
「さぁ?亮伍は飽きっぽいしな〜」
「そっか~」
私は、亮伍くんとまりこさんが羨ましかった。まりこさんは今までの人より頭いいし、美人だし、亮伍くんと話が合ってた。ラブラブだし。
私はというと、尚兎からは全くラブを感じられない。いつも一方的。でも、尚兎かっこいいからなぁ~。だめだ…尚兎と結婚できたことが夢みたいなんだから求めちゃだめ。
は、マネージャーさんから電話!
「どーしたの?」
「どーしたじゃないですよ!家の前で待ってるんですけど」
「…あ!仕事だったよー」
「そうです!」
すっかり忘れてたぁ~
また尚兎とゆっくりお話しをする暇もなく、行くことになった。今日はドラマの撮影。台本はマネージャーさんがふりがなを毎回ふってくれるの。優しいの。
でも、共演者さんと話すのもだめだし遊びに行ってもだめだし…离緒って普通にしゃべっちゃだめなんだ。
でも、お仕事だから頑張らなくちゃ!
毎回仕事が終わるとマネージャーさんがお家まで送ってくれるの。离緒は車運転できないし、電車もよくわからないから…。
「あ、家のまえに誰かいますよ。知り合いですか?」
「ん?あ…お姉ちゃんだ!」
「姉とかいましたか?」
「最近アメリカから帰ってきたんだよ~」
「あぁ、有能な方でしたっけ」
「そーなの!」
私と違って、とっても頭がいい
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