第14話

翌朝、亮伍の友達はやってきた。

チャイムだけで、めっちゃドキドキする!


「ちょっと、ドア開けに行ってよね!」


「そうせかすなよ」


亮伍は扉をしぶしぶ開けに行った。友達なのに酷くない?開けてと言いつつ、ついて行く。


開けたそこには…


「亮伍くーん!やっほ~」


ふかぶかと帽子を被ってるかわいい美女と


「亮伍~起きてたぁ~?」


ピアスしてる長髪黒髪のチャラい兄ちゃんがいた。なんの組み合わせ?


「よぅ、早すぎんだよ」


「ごめんね~。あれ?もしかして、彼女さん?」


美女に質問されちゃったよ…!

やばいドキドキする!なんて言えば…


「そうだけど」


って、お前仕切るなんてうざいんですけど…!


「はい!私、吉越まりこです!獣医です!」


「すご~い!亮伍くんよりすごそー」


美女が言ってくれた!ありがとう!


「おい、部屋入ってから話せよな」


そんなわけで、部屋に案内する。亮伍はお茶の準備してる。


「あー俺、柴田尚兎しばたたかと。で、爬虫類のバイヤーやってて。これ名刺。家で爬虫類飼ってる」


「へぇ~すげぇじゃん!」


名刺を眺める。私は感嘆しか出ない。亮伍の友達すげぇ。


「私は〜尚兎の妻の离緒りおでーす。女優やってるの」


「へ、女優…う!?」


美女は帽子を脱いだ。ん?…なんか見たことある気がする!テレビで。


「いつもは~さとこって名前でやってるの」


いや、でもあの女優さんはたらたらしゃべらないし、亮伍の友人なわけないが。


「もしてかして、あの有名な女優さん?嘘でしょ」


「ウソじゃないよ~?」


「…まりこ、まじだ。アホだけど女優やってんだよ」


亮伍はお茶をようやく持ってきたけど…まじっすか?


「…女優のときとギャップ激しいの?离緒さん?」


「なんかぁ〜普通に話したらだめなの。离緒のイメージ悪くなるってマネージャーさんが言ってて〜」


なるほど…バカとは思えないものね。これを知ったファンは…びびる!


…てか!


「結婚してんの!?」


私より先に!?

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