第11話

「おはようございます」


「お、おはよう」


職場が気まずい。昨日は夢だったみたいな気分。家まで普通に送ってもらったけど覚えてない。


「今日はオペですね」


淡々としゃべる柊先生。まじで夢?


「おはよーございます!吉越先生!」


緒方さんが入ってきた。


「あ、おはよう。酔いは覚めたの?」


「はい…ご迷惑をおかけしました」


「全くだ。昨日の緒方さんは迷惑すぎましたよ」


柊先生嫌そうな顔してる。


「そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」


2人は口論になった。それより私とのことはどうなったの…?


「…では失礼しました」


一段落して緒方さんは去っていった。


「あの~柊先生」


「なに?」


「私とのことはどうなったの?」


「…は?」


「だから…私たち付き合ってるんだよね?」


「そうだけど?どうした?」


「いつもと変わんなくない?」


「変わったほうがいいの?」


私は何を勘違いしてたんだろ。職場で変わってどうすんのよ!キモイじゃん!


「いいえ。…仕事します」


そんなこんなで普通に仕事して普通に家に帰って…ってまじで普通すぎるんですが。

デートとかないの?私が誘うの?

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