第6話

その翌日。


「20時からやりましょう!場所は柊先生に聞いたらわかりますので」


元気よくお知らせに来てくれた緒方さん。しかし、緒方さんは17時で仕事終わりなわけね~


「はぁー、緒方さん勝手だな。吉越先生、仕事終わりにすぐ行くことになりますが、大丈夫ですか?」


「はい。このまま行きます。どうせ帰っても暇なんで」


「そうですか」


「私、1人暮らしって実ははじめてなんです。今まで実家暮らしだったし。それで、なんか暇なんでいつも仕事のことばっか考えてます」


「そうですか」


「だからこうやってどこか行くのって楽しみです。こっちに友達いないし」


「そうですか」


柊先生の反応薄くない?

ま、いっかー


「ちょっと失礼~」


いきなり扉が開いたと思ったら…


「よぅ!吉越!」


げ…莉香りかちゃん。それは、大学時代から知ってる先輩であった。


「あー柊もいんのかい!」


「げ、小田おだ先生じゃん」


「あたしー有能だからこっちきちゃった~!吉越も来てたのか~」


「はー、莉香ちゃんも大変だね~」


「ちょっとあんたねぇ~私は小田先生よ?」


「そうね~大学教授辞めちゃったわけ~?」


「異動ですけどなにか~?あ、今日歓迎会あるんでしょ~?私の!」


「私のですけどー?まさか莉香ちゃんも行くわけ?」


「もちろん!私そういうの好きだし!」


「あの、小田先生。参加するメンバーは少ないですけど?」


柊先生が口出ししてきた。


「は?柊も来るわけ?」


「緒方さんに無理やり決められましたから」


「ま、いいわ!吉越またあとでね~」


嵐のように小田莉香は去っていった。


「柊先生も小田莉香を知ってたんですね」


「はぁ、大学のときに」


「私もです。あの人めっちゃ合コンとかクラブとか誘うからうざいんですよね~」


「青森ではおとなしくなってくれると思いますよ」


「なんでですか?」


「店とかそんなないからです」


そっか…。ここは交通の便だって不便。このあたりはバスとか電車しかない。しかも私運転できないし…。

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