第5話

吉越先生がこっちに来てから3日経った。…今日こそ言うぞ!意気込んで、吉越先生のいる部屋の扉を勢いよく開き


「吉越先生!」


と叫んだ。


「びっくりした~お疲れ緒方さん」


優しい吉越先生だ。よし言える!


「…吉越先生、綺麗です!」


「え?ありがとう?」


「…どうやって美しさを保ってるんですか?」


「え?うーんと…?」


「なにか特別なことしてるんですか?」


「別…」


「緒方さん。仕事中なんですけど?用件はなんですか?」


柊先生にやはりつっこまれた。


「吉越先生!明日歓迎会しましょう!」


「私の?」


「明日の夜、大丈夫ですか?」


「…大丈夫ですけど」


「場所は私にお任せ下さい!また明日連絡しますので。あ、柊先生も行きましょう」


「は?なんで…?」


「吉越先生のためです!いいですよね?」


「なぜ緒方さんそんな必死なんですか?」


「お願いしますよ!では」


言い残し、勢いよく部屋から飛び出した。吉越先生と2人だと変なこと言ってうざいと思われる。みんないれば…いいでしょう。はぁ、美しさの秘訣を聞きたい。私もあんな風にかっこよく綺麗になりたい。足助先生の話もしたい。

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