第4話 なんだと? おい! 地下がないというのは本当か?
「自己紹介が終わったのはいいが、部屋はどうする? 見た感じ、一人一人の部屋はなさそうだが」
そう俺が疑問を言うと、山瀬が答えて来た。
「この上の階にちゃんと、八人分の部屋はあったよ!」
「ふん、そうなのか、ところで山瀬、この家は一体何階建てだ?」
俺は率直な疑問を口にする。
外から見たかんじ、ほんの、二、三階しかなさそうだが……親父のことだ、なんかからくりがあって一五階とかがいきなり出現しても俺は驚かん
「えっ? それは、2階までだけど……」
「それじゃあ! 地下は何回まである?」
「えっ? この家地下まだあるんですか?」
俺がそう疑問を口にすると白雪が驚いた表情をしてそう言った。まぁ、無理もない、2階までしかないというならば、地下は地下三〇回までなどかなり地下は充実しているのだろう……ふん、全く楽しみでしょうがない……
「えっ……地下はないけど……」
そう、山瀬が言う、俺はまだ山瀬が嘘をついているかもしれないと思い、生徒会長である真白先輩に聞いた。
「なんだと? おい! 生徒会長! 地下がないというのは本当か?」
「ええ……地下室なるものはなかったわよ」
ちっ! 親父のやつ! せっかく虹色の美少女様と一緒に住んでやると言っているんだ! せめて地下三〇階ぐらいは用意してもらわないと俺の割にあわない
「ふん、まぁいいそれよりも誰か俺を俺の部屋に案内しろ!」
「えっ? それは、まだ決まっていないですよ」
はっ? 白雪……こいつは、何を言っている?
「これから決めるのよ、流川くん……」
そう生徒会長が俺に言う。
「は? これからとはどういう事だ? ふん、まあいい、それならここの一番でかい部屋をもらおう」
俺はそう言ったが、すぐに有栖に否定された。
「あんた、何言ってんの? ここの部屋はみんな平等に一緒よ! それに、もしそんな部屋があったとしてもあんたなんかには、あげないんだから」
「ふん、まぁ、いい、勝手に言っていろ! それよりも、俺にさっさと、自分の部屋を案内させろ! 俺は疲れたんだ、少し休む!!」
「流川くん……まだ、その、部屋決まっていないから……今決めようってことに」
そう、山瀬が教えてくれた。
「なに? まだ部屋が決まっていないだと? さっさと決めろ! 俺は……この際、部屋の大きさが一緒ならどこでもいい! お前らで好きに決めろ!!」
そして、俺は家の床に座った。
横では虹色の美少女様達が部屋をどうするか話し合っている。
ーーそして、どうやら俺の部屋は二階に上がる階段を出て、一番奥の階段から見て、右奥の部屋に決まったらしい……
俺は部屋が決まったら早速、玄関からリビングに通じる廊下に横たわってる俺の荷物を回収して、自分の部屋に入れる。
そして、自分の部屋にあったというより、ついて来たベットに横たわり、天井を見た。
ーーどうやら、大変めんどくさいことになった。
俺はベッドで横たわりながらそう思った。
「はっ! 一体今何時だ……」
俺は気がつくとベットの上で少し眠ってしまうってらしい……そしてベットから起き上がると急いでスマホの時計を見た。
「午後八時……俺としたことが……」
俺はそう言って自分の部屋から出た。
部屋を出るとなにやら一階のリビングにある大きなテーブルに虹色の美少女様たちが椅子に座って疲れたような顔をしていた。
そしてテーブルにはなんだ? なにやら黒い得体の知れない物体がお皿に乗っていた。
「おい、お前ら、どうしたんだ? そんな疲れた顔をして?」
「ああ、流川くん……実はさ、もう午後七時になったから夜ご飯どうしようってことになったのよ……それでなんとなくじゃんけんで負けた人が作ることに決めようとことになって……紫月が負けて、作り始めて、持ってきた料理がそれはもうとんでもなくてワタシたちそれを口に入れて今こうなってるってわけ!」
「ええ!? なんでですか!! あたしちゃんと作りましたよ!!」
「なに言ってんのよ!! あなた! アタシたちを殺す気なの?」
生徒会長が俺に説明した後、白雪がそう言うが、すぐに有栖がそう苦言をていした。
「ふん! それはじゃんけんで決めたお前らも悪い!! ところでお前らその様子だと夜ご飯食べてないようだな??」
「だったらなんなのよ?」
俺の言葉に有栖が食いつく。
「ふん! 今日は特別に俺がとても素晴らしい料理を作ってやる!! お前ら流川グループ次期社長直々の手料理を食べられるんだ!! これは、宝くじが当たるより価値があるぞ! お前ら感謝しろ!!」
「ほんとにこいつムカつくわ」
「まぁ、まぁ、黄華ちゃん、落ち着いて……てか、流川くん……さっきから思ってたんだけど学校とは全然その……雰囲気違うね……」
山瀬が不思議そうにこっちを見てくる。
ふん、学校では俺が流川グループの次期社長だとバレては厄介だからな……仮初を演じているわけだ……
「お前ら! 今から完璧な流川港特製!! スペシャル!! を作ってやるからありがたく味わうのだな!!」
俺はそう言って料理を始めた。
幸い冷蔵庫には親父だろうか? 様々な食材がまんべん詰まっていた。
そして、俺はオムライスを人数作った。
全く八人分作るのは苦労したが……俺にはどうってことはない!!
「どうぞ! 流川港特製スペシャルオムライスだ!」
「わぁ! 美味しそうです!! 流川くん!
俺がみんなが座るテーブルにオムライス置くと、白雪が嬉しそうにそう言った。
「ふむふむ! これはこの世のものとは思えませんな!!」
「おい! ちょと待て!! 加藤!! この世のものとは思えないとはどういうことだ!?」
「流川くん!! それ多分貶してるんじゃなくて褒めてるのよ!!」
「そうなのか? ふん、まぁ! いい、お前ら俺に感謝して食べろ!!」
山瀬がそう言ってきたので俺はそう言った。
こうして、俺たちは俺が作った、とても美味しい美味しいこれまた美味しいオムライスを美味しく食べた。
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