第7話【答を見出すのが難しいテーマ】

 つい先日、娘と一緒にお風呂に入っていた時でした。湯舟につかっていると、急に悲しそうな顔になり、そしておもむろに


「どうして生きるの?」


という質問をしてきました。

・・・いや、答えるのメッチャ難しいよ><

 齢五つにして、まさかこんなにも回答が難しい質問を繰り出してくるとは・・・(苦笑)

 

 彼女の質問は、どうして人は生きるの?(もっと広義には、どうして生物は生きるの?)という意図なのですが、大人の私D.I.Oでも即答なんてできません。

 ていうか、そんな事、ここ何十年も真剣に考えてなかったよ。

(実は少し前に身内の不幸があって、彼女も悲しい想いをしました。そんな経験もあり、ふとそんな事を考えたんだと思います)


 でもこういう答を見出すのが難しいテーマって、今書いている小説『落ちた事のある空』にも通じているところがあります。


 前話でも書きましたが、万人に共通して受け入れられる答だとか、真理を見出すのって難しい。不可能な事の方が多い気がしています。(というか、ほぼ不可能)

 もし1つでも受け入れられるものが見つかれば、それは万人にとって「標準」とか「ルール」といったものになるんだろうと思います。


例えば、少し前までは

・東京ドーム何個分の広さ

・東京タワー何個分の高さ (←いずれスカイツリーになる??)

とか、日本人にとっては自然と受け入れられる広さ/高さの尺度が用いられていました。不思議なことに、東京ドームや東京タワーが「標準」的なものとして捉えられていたのです。(私はそう考えています)


『落ちた事のある空』では自分で自分に“無理ゲー”(笑)なテーマ振ってしまっていますが、少なくとも私にとっては納得のいく答を書きながら見出していきたいと思います!



・・・因みに、「どうして生きるの?」という娘の問に対して、私が答えた内容ですが、


 ■全ての生物は、未来に向かって常に進化/成長をしようとしている(進化し続けている)

 ■よって、今を生きている私達はそれをストップさせることなく、未来(進化/成長)に向かい続けなければならない

 ■だから、一生懸命生き繋いでいかなければならない


といった内容を、5歳の娘にも伝わるように精一杯かみ砕いて説明しましたが、話の途中から湯舟にスーパーボールを浮かべて遊び初めていた次第でした。

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