第3話 始まり(スタンバイ スタート) 後1

三葉から、勝利が三葉への仕打ちを聞かされた、水無月は、

泣き崩れる三葉を慰めながら、姉妹にLINEして、

三葉お姉ちゃんの噂が、全くの出鱈目だと言うことを、

他の姉妹に伝える。


「三葉お姉ちゃん、安心して、私達姉妹は、誰一人、噂を信じて無かったよ」


「有り難う」


三葉は、これまで、水無月姉妹達とは、三葉が、中学1年生の頃から、

水無月姉妹達とは、姉妹が小学生の高学年の頃からの付き合いで、

姉妹達には、特別に、このプライベートコースの存在を教えていた。


「三葉お姉ちゃん、落ち着いた?」


「うん、ありがとう、お陰で落ち着く事が出来たよ、

御免ね取り乱してね」


水無月のお陰でスッカリ冷静さを取り戻した。


「大丈夫だよ、誰にだって、取り乱す時くらい有るから、気にしないでね、

三葉お姉ちゃん」


「有り難う、時々、愚痴っても良いかな?」


三葉は、水無月に涙の黒部ダムが大放水しないように、時々放出したいみたいだ。


「勿論だよ、私達姉妹の誰でも良いから、何時でも愚痴ってよ、

姉妹の皆が、三葉お姉ちゃんと話したがっているよ」


「うん、これからは、月夜見姉妹達とは、積極的に話すよ、ありがとう」


三葉と月夜見姉妹達とこれからは、沢山話そうと決めた、三葉だった。


「ところでさぁ~

三葉お姉ちゃん、高校卒業まで、三葉お姉ちゃんを苦しめ、

いじめた元凶が、何故、此所に?」


水無月の指摘は、最もだった。


「それはねぇ~

高校卒業の3ヶ月前に、糞勝利のしでかした、欲しい証拠が全部揃って、弁護士さんに内容証明を学校と教育委員会と彼の両親と親族宛に送ったの」


「うわぁ、えげつない、で、どうなったの?」


「糞勝利は、厳しい取り調べの末、関係者全員、退学処分を食らったわ、

その上、彼の親族は、常識人が多くて、金持ちが多かったのよ、

そのおかげで、こちらが想定以上よりも、トータル金額の慰謝料を手に入れたわ」


「それで?」


「それで、糞勝利と両親からは、今現在、糞勝利があたしに慰謝料と迷惑料を働いて支払い義務を執行中なの、あいつこの騒動がきっかけで、大学、専門学校への進学や新卒採用や身内入社やバイト先が、見つからないのよ」


三葉の発言に疑問が浮かぶ、水無月。


「勝利兄ちゃんって、もしかし無くても、ひょっとして」


「うん、そのまさかだよ、黒より黒く、漆黒よりも漆黒、死神も逃げ出す位の余罪の埃が、取り調べの末ナイアガラの様に出てきたのが全国版とネットで流れたのよ、

それが、決め手となり、糞勝利の両親が、あたしの家族に泣きついてきて、

家族会議の結果、慰謝料と迷惑料を支払い終えるまで、低賃金で雇用する羽目になったのよ」


三葉が、話した理由が、水無月の予想通りだった。

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