第7話 チャンバラ小説の文体

剣豪小説作家の文体を一言でいうと

吉川英治は映像的

山田風太郎は美文調

柴田錬三郎はスタイリッシュ

ということになろうか。

司馬遼太郎や山本周五郎の文体は正直アクションシーンに向いてない。

司馬遼太郎の『宮本武蔵』を読んだらチャンバラシーンの文体が描写ではなくずっと説明で、あれにはとまどった。

池波正太郎のチャンバラシーンもいい。

直接書かず読者に想像させるのだ。

映画好きの池波らしい編集テクニックだ。

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