第48話 文化祭の出し物
毎度の事ながら中間テストが近く成り、3人で華の面倒を見る。
当然ながらギリギリではあるものの、赤点は逃れたのである。
「やっと終わったー」
「頑張ったわね、華」
「ありがとう、真のお陰だよ」
「次はいよいよ文化祭ね」
香澄は楽しみにしてる様であるが、僕は憂鬱でしょうがない。
七海の手伝いとは何をさせられるのだろう
「うちのクラスは何の出し物をするのかな」
「私は可愛い娘と一緒に、美味しい物を売りたいな」
華は色気に食い気と煩悩過ぎるだろう。
「詩音は何をやりたいの?」
「私はメイド喫茶かな、真のメイド姿って見てみたく無い?」
質問した香澄も乗り出して大きく頷く。
この3人の感性は狂い過ぎてると思う・・・・いや待てよ、こう言うのが普通で僕が可怪しいのか?
確かに異性への憧れを持ってる人も多くいると同時に、同性への憧れを持ってる人も少なくは無いよな、うーん、うーん。
数日後、文化祭の出し物に付いて話し合いが行われた。
女子がクレープかパンケーキかで分かれたせいで、男子の意見が圧倒的に多くなり
結果的に『ミニスカメイド喫茶』と成ってしまったのである。
最悪な結果だ、大体1ヶ月も先なのだからもう少し、慎重に話し合っても良いのでは無いだろうかと思う。
女子から猛反発が起こるも、多数決で決まった事である以上覆る事は無かった。
昼食時、僕達の話題は文化祭の出し物に成っていた。
「メイド姿でさえ恥ずかしいのに、ミニスカまでってありえないよね」
僕の言葉に3人は同意する。
「詩音と真だけなら嬉しいんだけどな」
「華、そんな事言うと特別に短いの履かせるわよ」
「うそ、うそ、うそだよ真」
僕は真剣に考えた、後は何とかして裏方に回れないかなと
家に帰ると真剣に考えていた、どうせ舐め回すように見られるのが落ちなんだろう。
華と行った喫茶店で、原田が胸ばかりを見てたのを思い出し、再度ゾッとしたのであった。
最悪、どうにも成らなかったら中に短パン着用だな。
突然LINEの通知を伝える音が鳴った。
相手は七海である。
『真ちゃん、元気かなー
明日と明後日はテスト休みだけど、どちらか都合付かないかな?
伊豆で話した通り、文化祭のお手伝いの事で打ち合わせをしたいんだ
返事待ってるねノシ』
僕は面倒だと思いながらも、『明後日の午後なら大丈夫です』と返事を返したのっだった。
ああ、生徒会の手伝いがあるならば、ミニスカメイド服など着なくても良く成るのでは無いか?
僕は初めて七海の存在に感謝した、ありがとう七海様
今夜は眠れないかも知れないと思っていたが、ぐっすりと眠れそうで良かったものだ
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