第47話 皆の恋愛話

香澄に相談をしたのは間違だったかも知れない、駆流に会いに来るたび険しい顔で七海を見る様に成ってしまった。

駆流と七海はイチャイチャした話を繰り返す、全く僕には関心が無いので気には成らない。


「今度の土曜日、遊びに行かない?」


「ごめん、その日は親父の付き添いで空いて無いんだ」


「流石に大財閥の御曹司ね、その年で既に付き添いだなんて」


「ま、まあな」


僕が予想するには呼び出しでも受けたのだろうと思う。


「真は暇じゃ無いの?」


「は? 何で私が出てくるのよ?」


「私も真ちゃんとなら嬉しいわ」


何を言ってるんだ、遊びに行くだけなら生徒会のメンバーや、同級生を誘えば良いでは無いか。


「残念ですが、私も予定が入ってます」


「そうか、2人は仲が良さそうだから良い案だと思ったのだけどな」


「私も楽しく成ると思ったのにな」


これで決まったな、土曜日は引き篭もろう、何が有っても外へは出ないぞ。



授業の開始前にはしっかり帰って行く七海、そこの所は流石生徒会長


「七海さんからばかりで無く、たまには駆流から会いに行ったら?」


「それは無理だろう、3年の男子からどんな目で見られるか」


それもそうだな。


因みに駆流と七海の事は、中等部では知らない人間がいない位に広まっている。

その中でも七海を好きだった者、駆流を好きだった者からしてみれば、恨み、嫉妬、妬みなどなど、様々な話が耳に入って来るのであった。


翔琉も面倒な事を起こした物だよ。



放課後、僕達4人は久しぶりに喫茶店へ寄った。


もちろん話題は駆流と七海の事に成った、今では詩音も吹っ切れ会話にも積極的に参加してくる。


「あの2人、上手く行ってると思う?」


「以前にも言いましたが無理してるでしょうね」


香澄の言葉に詩音が返す


「何時も仲良さそうにみえるけどな」


華は単純に上辺だけで話してるのだろうな。


「華は単純で良いいよね」


「なにおー」


「違う、違う、良い意味で褒めてるんだよ」


怒りか掛けた華は、僕の言葉で素直な笑顔に戻った。


「でもさ、私も彼氏って興味あるな」


おお、華にはそんな希望が有ったのか。


「華はどんな人がタイプなの? 好きな人はいるの?」


香澄が乗り出して聞き出そうとしてると、華は迷わず答えた。


「やっぱっり可愛くて良い匂いがして、冷たそうに見えるけど実は優しい娘かな」


「え?」


「好きな人は断然、詩音と真ね」


華の言葉に僕と詩音は一歩引いたのであった。


薄々だが詩音に好意を持ってるのは感じていたが、自分までターゲットにされてるとは。


やれやれだな・・・・



「初江さん、お願いがあるのだけど」


「何でしょうか?」


七海と境内でスマホを使い、自分のだけ検索出来ない物があった事を伝えた。


「新しい、スマホに変えて欲しいんだ」


「それはスマホが古いからでは無いのですよ」


「え?」


初江さんの話では過度な暴力的・差別的・性的的な検索は出来な無い様に、ロックが掛けられてるそうだと、教えてくれる


「それなら、ロックを外してくれるかな」


「承知しました、御主人様に伺ってみます」


父の命だったのかよ











































































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る