第38話 神社で密会

夕食を済まし、23時過ぎ位までリビングで遊んだ後、それぞれ部屋へと戻った。


ベッドへ座ると同時にスマホを取り出すとチェックを行う。


七海からLINEが来てる


開こうとした瞬間に扉がノックされたので、返事を返す。


「はーい」


「香澄だけど、少しだけ良い?」


僕は扉を開き香澄を招き入れようとしたが、彼女は入って来なかった


「真、真はずっと私の側にいるよね?」


やはり何か可怪しい。


「ずっと側にいたいとは思ってるけど、何かあった?」


「ううん、急に変な事聞いてごめんね」


香澄は自分の部屋の方へ走って行ってしまった。


「おやすみ」


そう言うと中へと消えてしまったのである。



再びベッドに座り直すと、香澄の事は後で考えると決めLINEを開き直した。

七海からのメッセージはと言うと


『真ちゃん、調子は大丈夫?

少し刺激が強すぎたかな、戻った香澄さんの様子も心配何だけど、大丈夫だったかな、少しお話をしたのだけど感情的に成ってたからね

香澄さんとの事、生徒会室での話の続きもあるし、明日静かな神社があるから話せないかな?

手書きの地図と時間は添付しとくね

私が寝るまでに返事まってるよ』


七海は一体何を話し合ったのだ、正直言って行きたく無い。

しかし、七海を敵と認識したなら香澄は教えてくれないだろう。

ここはメッセージの通り、七海に聞くしか無いか。


『わかりました』


僕はイヤイヤながらも了解の返事を送った。


「はぁぁ、まいったな」


僕は独り言を呟く。



翌日、僕達は朝食を済ませた後に付いて話し合った。


「今日はクルージングでのんびりしましょう」


「賛成ーー」


詩音の言葉に香澄は大賛成した、もちろん華も賛成だ。


「私は今少し調子悪いし、船酔いで酷くなったら困るから近くを散策してるわ」


「残念ね」


3人共一瞬は不安そうな顔を見せた物の、船に乗るのがとても楽しみな様で、直ぐに支度を始め出したのであった。


3人が乗ったハイヤーを見送ると、LINEに添付された地図を見ながら神社へと向かう。



都会と違い、道も単純で簡単に神社前の階段まで辿り着く事は訳が無かった。


これを登れば七海が待ってるのか、出来れば2人きりは嫌なのだけど、駆流でも良いからいてくれないかな。


131・132・133・134・135


「ふぅー」


長かった・・・・


息が上がり膝を押さえてる僕に元気な声が飛んで来る。


「真ちゃん、こっちこっち」


見上げると境内に腰を掛け手を振る七海がいる、いや七海しかいなかった。


「な・な・みさん・・・おはよう・ございます」


「おはよう、真ちゃんは体力無いのね」


僕はヨロヨロと危ない足取りで七海の元まで行くと、同じ様に腰を掛けた。


「ふぅー、朝から疲れましたよ」


「火照った真ちゃんも可愛わね」


七海の顔が近づいてくるのを僕は引いて避けた。


「何で逃げるのよ」


「この前も言いましたし、今汗が凄いですから」


「あららら、この前より少し反応が変わってるかな?」


七海がニヤニヤしながら言って来たのである。


違う、断じて違う、早く本題に入ってさっさと済ませて帰ろう。

僕は自分に言い聞かせた。








































































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