第28話 水着の購入
朝目覚めると詩音はまだ寝入ってる様である。
僕は静かにベッドから出ると普段着に着替えた。
詩音が起きて無くて良かった。
彼女の寝顔を見てると昨夜の事が思い出されてくる。
もっと注意しないと行けない、万が一にでも正体がバレてしまえば学校へ通う事は出来なく成るだろう。
それ所か幼馴染である香澄と会う事さえ叶わ無く成るかもしれない。
「ううん、おはよう」
「おはよう詩音」
寝起きの詩音は可愛く微笑んだ。
しかし、迷ってる彼女を出来る限りの範囲ではあるが、助けに成って上げ様とは思っている。
僕達は駅に近いショッピングモールへと来ている。
「皆の水着は私が選んで上げるね」
華が浮かれながら足早に成る。
「私は自分で選ぶわ」
「私も」
「私もかな」
「そんなぁー」
一気にテンションを下げた華は、最後尾から着いてくる形と成ってしまった。
遂に来てしまった、初めての水着売り場。
大体水着なんて着て本当に大丈夫なのだろうか、際どいビキニだとコスプレ用の履いてる物が見えてしまうかも知れないし。
ここは素直に香澄の助けを借りた方が良さそうだな。
皆が散った所で僕は香澄にお願いをした。
「悪いのだけど色々バレない様な水着を選んでくれないかな?」
「良いわよ、まずはサイズを測りに行きましょう」
僕は香澄の後に付いて行き、売り場のお姉さんに体のサイズを測って貰った。
「真、貴方はなんて羨ましい体をしてるのよ」
「そんな事言われても今更どうしようも無いよ」
「悔しいわ、偽乳のくせに」
香澄だってパットを何枚も入れてるじゃないか、もちろん口には出さなかった。
「これなんて良いと思うよ」
「それなら着替えてみようかな」
僕達は試着室へと向かった。
香澄が選んでくれた水着は全体にフリルの付いた青緑のビキニだった。
「少し待っててね」
僕はカーテンを閉めると服を脱ぎ始めた。
外では詩音と華の声まで聞こえて来たので、2人も決まったのだろう
僕はカーテンを開け3人の前に披露した。
「可愛いー」
華が今にも飛び掛かって来そうな勢いである。
「本当に可愛いわ」
「私の見立てに間違いは無かったわね」
何とか成って良かった、香澄は頼りに成る。
それからは3人も着替えてお互いに見せ合った。
どうやら被った感じの物は無く、楽しい旅行に成りそうだ。
香澄が選んだピンクのビキニ、胸元を見るとかなり大きく成ってる様だが、成長してるのだったら嬉しいなと、僕は思った。
4人で水着を買った後は小物などを見て、お茶をしてから帰る事にした。
間違っても初江さんには水着姿を見せたく無い所だ。
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