第15話 華の飴を用意してみた

香澄には相談しといた方が良いだろう。


「華の事何だがこのままだと、テスト休み返上で補習に追試は避けれ無いかも」


「ええー、テスト休みには一緒に遊ぶ約束してるんだけど、何とか出来ない?」


「それは華次第だが、本人は余り乗り気じゃない様だからな」


今から真剣に取り組んでも難しいレベルだし。


「お願い! 華を何とかして上げて!」


「・・・・」


何とか方法を考えて見るしかないか。


「無理だったとしても僕のせいにしないでね、後は華がやる気出そうな事知らないかな、好きな食べ物とかさ」


「安直すぎ、それで効果あるなら私がやってるよ」


「そうだよな」


「いやあるよある、華は真をかなり気に入ってるから自分を餌にしちゃえば良いんだよ」


「僕を餌にするのかよ」


「でもエッチな事は許しちゃダメだからね」


「そんなの許す訳無いでしょう、僕を何だと思ってるんだか」


人と付き合うと面倒な事が増えるんだな、華の問題を片付けたら翔琉と詩音の問題も解決しなければ行けなく成るかも知れないし。

香澄に付きまとう徳之助と言う男に付いても気になる・・・・

少し初江さんに相談してみるか?



夕食の時に初江さんへ説明をしてみた。


「そうですね、手作りのお菓子など作ってみてはいかがですか?」


「僕が?」


「はい、美味しいの作れるじゃないですか」


「初江さんの方が美味しいと思うんだけどな」


「気持ちですよ、思いを込めた気持ちです」


気持ちか、やってみるかな


僕は夕食を終わらせると手作りのシュークリームを作り始めた。


「ふふふ・・・真さんはキッチンに立っても絵に成りますね」


「からかわないでよ」


約1時間掛けてカスタードのシュークリームを作り上げた。


「初江さん、味見お願い」


「パク・・・パク・・・とても美味しいですわ、これなら喜んで頂けるでしょう」


よし!

後は冷蔵庫に保管して、保冷剤を入れて学校に持って行けば完璧だ


「今日も疲れたし寝るね、おやすみなさい」


「おやすみなさい」


僕はベッドに入った時に思った、菓子より弁当の方が良かったか?

取り敢えず、明日の反応を見てから考えて見よう、要は胃袋さえ掴んでしまえば上手く行くはずなのだからな。


翌朝


「真、その手提げ鞄は何?」


「これは華をやる気にさせるアイテム、手作りシュークリームさ」


「やっぱり真は頼りに成るわね」


「香澄もちゃんと手伝ってくれよな」


「え、私は自分で手一杯なんですけど?」


マジですか、香澄がいないと身の危険を感じてくる。

シュークリームが餌で無く、僕が餌に成ってしまうのでは無いだろうか・・・・

学校に着いたら速攻で体育用短パンを履いとこうと誓った。


























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