02:事前案、ネタ帳って? 〜パンツァー型とプロッター型〜【前篇】
おはーん諸君(※挨拶)、秋坂ゆえです。まずはお礼を述べさせてください。
現在、朝七時に届く通知といえば、某企画に参加(応募とも言う)している上に最新作なのに「代表作」に設定している、
【光と共に、誰も彼もが】
https://kakuyomu.jp/works/16818093082718461649
の週間ランキングの上昇のみ……
——だったのに、コレの通知がエグい。
創作論カテゴリで4位とかって! マジありがとうございますだよおおおおお!!
もちろん、代表作が泣き出しそうなほどフォロワーさまや♥︎も多い。★はかろうじて上回っているが、いやいや待て待て、まだ連載第1回だぞ? ひゃー恐縮恐縮!
(って書いてたら★追加来て、代表作追い抜かれた)
そんなわけでね、こりゃ無責任なこたぁ書けねぇぜと再度気合いを入れ直しまして(や、元々無責任なことなんて書かないけど)、本日のお題は、
「事前案」と、それを記録する「ネタ帳」
についてです。
タイトルの「パンツァー型とプロッター型」とは、書き手の種類ですが、「混合型」だったり「作品によって変わる」、「試し書きを必ずするからどっちか分からん」という人も多いかと。後述。
◇
ではまず「事前案」について。
今回は、そうですね、僕自身を例に挙げて解説していきたいと思います。
僕が小説を書き始めたのは、物心ついた頃からですから、最も古いデータは13歳の時のもの、実質的な処女作が16歳の時分の作品です。
当時、読書はしていたものの、書く方は「ド無知」でした。
「無知の知」という言葉がありますが、それすら知らず、即ち【小説の書式】も知らずに(リクあれば今度書きます)、好き勝手書いておりました。
そんなおり、まだ全く普及していなかったインターネットで、「最初の小説の師匠」と出会いました。年上の男性で、彼はイキっていた僕にこんなことを教えてくれました。
●まずは「書式」を学べ。話はそれからだ。
●既存の小説を壊したい? だったら『既存の小説』をもっと知れ。
●途中まで良いのに破綻する話が多い。プロット書いてないのか? 書け。
●登場人物に人間味・奥行きがない。ちゃんと背景設定してんのか? しろ。
といった具合にですね、とにかく彼は、
「【事前案】の重要さ」
を教えてくれました。
そして、自分がそれまで如何に考えなしに書いてきたかを猛省している僕に対して、こう言い放ったのです。
「B5サイズのキャンパスノート一冊ネタで埋めるまで本文書くな!」
これがいわゆる【ネタ帳】ですね。
正直、当時の僕からしたら気が遠くなるような指示でした。でも、僕は師匠が書く小説のクオリティの高さを知っていましたし、彼のような作品を書いてみたいという憧憬がありました。ですから、素直に従うことにしました。
これは余談ですが、もしここまで、ないしこのチャプターを読んで「ネタ帳」を用意してみようと思った方がいらしたら、個人的なサジェストがございます。
何故かと申しますと、まあこれは人それぞれなのですが、僕は見た目から入るタイプというか、言ってしまえばファッションも好きですし、「ネタ帳」の見た目がかっこよければモチベーションも上がる性質なんです。
そんなわけで、実質的処女作となった作品のネタ帳は、確か表紙がド派手なオレンジで、製本される部分がパープルとかそういうカラーのシロモノでした。柄こそ入っていませんでしたが、表紙にタイトルと自分の筆名、書き始めた日と最終稿を完成させた日付は書きました。
今現在僕は「ブラックノート」という、紙が黒で、ホワイトやシルバーを主に、カラーで装飾できるB6のノートを使用しているのですが、小説のネタ帳に限らず、完全に沼って何度『ステッカー破産』を起こしたか忘れた
さて、「ネタ帳って具体的に何書くの? いい加減教えろや」という読者の皆さまの殺気立った声が聞こえてきたので、あくまでも【秋坂ゆえの場合】として、書いてみますね。
◎最初のページは使わず、見開き1ページに、
→タイトル:暫定タイトル、仮題でも可
→主題:テーマ、何を描きたいか、伝えたいか
→主題を簡単に説明できるキーワード複数
→構造:単一構造か多重構造か
→レングス:小説の長さ(僕の場合は原稿用紙での枚数換算。文字数でもOK)
→人称:一人称か二人称か三人称か(多重ならセクション毎に)
→読者層ターゲット:これ決めとくと案外楽ですよ
→主人公:氏名、年齢、ジェンダーなどの基本情報
→その他、重要登場人物の名前など基本情報
→パンツァーで書くか、プロットを立てるか(※後述)
→読後感:物語を読み終えた後の読者に、どういう気分になって欲しいか。
或いは、具体的に「どういう行動に出て欲しいか」など(これはまだ僕もあまり挑戦できていません)。
※以下、順不同
◎世界観をガッチリ決めておく
→現代ドラマなら架空の場所か、実在の街なのか
→主人公の社会的なポジション(学生、会社員、フリーター、その他無数)
→ファンタジーなら、ローファンなのかハイファンなのか(※詳細割愛)
→SFならそのその時代の政治や国家情勢、宇宙旅行が可能なレベルか、テクノロジーがどこまで進んでいるか、それら設定に破綻はないかチェック
→ネーミング:「俺はロシア出身のクリスピアン!(思いっ切り英語名)」といったミスはできれば避けたいですよね
→ミステリでしたら、トリックが容易に看破されないか、真犯人をきちんと「守ってあげられているか」、もしくは「守ってあげるには何ができるか」熟慮する
→どんなジャンルであれ、世界観に通奏低音的な雰囲気を貫き、ブレさせない(どんでん返しはこの限りではない)
——業務連絡:ちょっと体調悪くなってきたんですけど、今日こそは絶対更新したいので、以下は少々簡略化し、「パンツァー型とプロッター型」については【後篇】に分けることにいたします。あしからず。
◎主人公(あくまでもどこまでも秋坂ゆえの場合)
→基本的な情報:氏名、年齢、誕生日、血液型、ジェンダー、家族構成など
→生育歴:どこで生まれ、家族とはどのような関係で育っていったか、もし行っていれば学校ではどんな児童・生徒だったか、友人関係、恋愛関係はどうだったか、など(最低でも成人時まで)
→劇的欲求:これも後述するが、「物語の中で達成したいこと」
→身長体重、視力:眼鏡かコンタクトか、伊達かカラコンか、など
→容姿、ファッションへの執着:たとえ見た目に全く気を遣わない人物でも書いておく
→好きな音楽:音楽が好きでなくとも決める
→趣味:決してひとつにしない(意図がある場合を除く)
→酒・煙草の摂取の有無:酒の強さ・弱さ、喫煙者なら銘柄まで
→使用言語:職業柄、英語力を気にしてしまいますサーセン
→他の重要人物との関係性:これは各キャラと、見開き1ページずつ使用して、なんならタイムラインを作成
→変化:物語の冒頭と終了時で、主人公に変化があるならどんなものか、無いなら何故か
→マインドマップ:心理学で使われる——
——やべぇ、おっちゃん力尽きてきた……。
誠に申し訳ありません。少し寝たら回復するかもしれませんが、今は寝ないと怒られます。
最後にもう一度。
まだ第1回しか書いていない執筆論に、こないに高評価もろうて、ぎょうさんフォロワーさん付いてくれてな、おっちゃん嬉しいで。
ただな、おっちゃん歳じゃけんな、今年の夏の暑さは毒やで、猛毒、劇薬やで。
でもカクヨムにおりんさる若人もな、油断はしたらあかんで。これは異常じゃけん。
んじゃ、明日また後篇書けるように、おっちゃん寝るわ。
また来てやってなぁ〜。
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