108話 NPCの好感度システムがあったとしても、フルダイブ型VRMMORPGでプレイヤーからの好感度システムだの、 好感度レベルがあるっておかしくないですかね。


  「!てめぇ」

 「それも、そうかもしれないな」

 「へへっ」

 「やっぱりてめぇは特別なんだな」

 「他のやつが気づかない事に気づいたり」

 「誰も考えつかないような事を考えついたり」

 「やっぱりてめぇはな」


 ぴろんっ。


 ん。今、ぴろんっと効果音が聞こえました。


 【しゅわしゅわが好きな少女の好感度が上がりました】


 え、え。なんですかこれ。

 アナウンスが聴こえてきました。

 環希ちゃんの好感度が上がったようです。


 「誰でも、Sparkingのしゅわしゅわする所が好きで」

 「甘いの嫌いカロリーも気にすると言われたら」

 「炭酸水飲んでなさいと答えるわよ」


 「てめぇ」

 「謙遜ってやつか」


 いや、違いますが。

 環希ちゃんは、頭がだいぶ弱いようですね。

 私、環希ちゃんを頼りにしていたのですが。

 大丈夫なんでしょうか。

 大丈夫じゃないと思います。


 「!そうか、てめぇ」

 「わかったぜ」

 「こんな事、てめぇにとっちゃあたりまえの事だって」

 「そういう事だな」


 「ええ、当たり前の事よ」


 誰にとっても当たり前な事ですよ。


 「ふっ」

 「てめぇはよ」

 「でかすぎんだよ」


 ぴろんぴろんっ。


 今度は、ぴろんぴろんっと効果音が聴こえてきました。

 さっきより好感度の上がりが大きいと言う事でしょうか。

 なんでかしらね。


 【しゅわしゅわが好きな少女の好感度レベルが2に上がりました】


 ええっと、なんだか好感度レベルが2に上がったようです。

 これはフルダイブ型VRMMORPGで、環希ちゃんはログインしているプレイヤーなんですよ。

 NPCの好感度システムがあったとしても、フルダイブ型VRMMORPGでプレイヤーからの好感度システムだの、

好感度レベルがあるっておかしくないですかね。

 環希ちゃんはNPCなんでしょうか。

 そんな事ないと思うんですが。


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