89話 「私、主人公だもの」
「やっちゃえ悪党」
「ゲームクリアの条件を見つけてなの」
「ひぃぃ」
「上林月恵には出来るんだわ」
「やりなさいよ変態レズ」
実椿ちゃん。小羽玖ちゃん。
さぁ、やりますか。
意味はないけれど、それっぽさを出すために、薬指を額に当ててみる。
「エターナルファンタジーのクリア方法」
「思考を高速化して」
「辿り着いてみせるわ」
「さて、見守っておいてやるぜ」
「ひぃぃ」
「周囲の警戒は任せておいて」
「実椿は今も小脇に抱えられてるの」
「小脇に抱えられるのは実椿にお任せなの」
「あー」
「揉みながらなら」
「ゲームクリアの方法に辿り着けるかも」
「ぷるぷる」
「実椿には揉む大きさのものがないの」
「実椿、幼女だから」
「ひぃぃ」
「やっぱり変態レズよ」
「私のも揉むような立派なサイズじゃ」
「この中でいちばん立派なのは」
「環希なの」
「てめぇ、揉みたいだけだろ」
【Congratulations!】
【射の道に入りし男性がLV8になりました】
【圧倒的なレベルアップ速度ですよ】
【弓で射られたくないプレイヤーは】
【せいぜい気をつけて下さい】
環希ちゃんのはこの中で一番立派ですから。
たとえ、環希ちゃんがたいして可愛くない少女だとしても、
揉みたいのは揉みたいと思っているんです。
ですが、揉んでる場合でもないようですね。
「あぁもう」
「てめぇ、嘘だったら」
「嘘よ」
「あ?」
「ええ、嘘よ嘘」
「思考の高速化なんて、嘘よ」
「私は元から推測が終わってるのよ」
「ほら、なんたって私特別だから」
「私、主人公だもの」
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