第77話 とにかくこれで、4人パーティです。
「ぷるっ」
「規生も悪党の変態の仲間なの」
「恐ろしいの」
「実椿射殺されるの」
「ぷるぷるぷる」
「ぷるぷるぷるぷる」
「規生、怖いの」
「ええ、私も怖いわ」
「なんだか、もう手に負えなくなってきてるもの」
「私もこえぇよ」
「てめぇがなんとかしろよこのイカレ射野郎」
「なんともならないわよ」
「本人の気のすむままにさせるしかないわね」
「てめぇがこいつ焚きつけたんだろうが」
「ノンケはノンケよ」
「レズになる者は、何らかの素質があるからレズになるのよ」
「何言ってんだよ」
「とにかく、もう行くわよ」
「ああ、任せろ」
「頼もしいわね」
実椿ちゃんを抱えたまま、走り出す。
「下ろして、下ろしてなの」
「実椿を誘拐しないでなの」
「私は悪党の変態らしいから」
「そりゃあ幼女を誘拐ぐらいするわよ」
「ぷるぷるぷる」
「さぁ、歌いましょう」
私達は、流行りのヒットソングを歌いながら、走りました。
記憶のない私も、なぜか流行りのヒットソングは覚えていました。
流行りのヒットソングは、私達に共通していました。
「てめぇ、やっぱり記憶あんだろ」
「これが、流行りのヒットソングなんかは覚えてるのよ」
「ふふふ」
「私達は走れるわ」
「どこまでも」
流行りのヒットソングの歌詞です。
流行りのヒットソングは、私達を応援していてくれるようでした。
ありがとう、流行りのヒットソング。
ありがとう、皆。
ありがとう、仲間達。
とにかくこれで、4人パーティです。
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