75話 自業自得ですか、そうですか。


  「ぷるぷるぷるぷる」


 お尻をすっぱーんとされた実椿ちゃんは、ぷるぷると震えているわ。


 「月恵、俺の邪魔をするなよ」


 弓を射った犯人が、不満げに言う。

 え?なんで、なんでそんな事が言えるんですかね。

 こいつ、頭大丈夫なのかしら。

 大丈夫じゃないわよね。

 これ、もう教育とかできませんよ。


 「私は止めたからな」

 「てめぇを射るならありがてぇが」

 「他のプレイヤーは別だ」


 環希ちゃんは、随分とまともな事をしゃべっている。

 

 「さて、お返しだ」


 「いや、お礼かな」


 え、あの、ちょっと、なんなんですか、それ。


 「規生、ちょっとお前向こう向いてろ」


 「ああ、俺も周囲の警戒をしなきゃならん」

 「次の的はどこだ」

 「的が俺を呼んでいる」


 環希ちゃんが、ぱんつを下ろします。

 

 「ぱんつも、あまり可愛くないのね」

 「せめて、ぱんつぐらい可愛いのはいたらいいのに」


 「うるせぇんだよ!」

 「規生もてめぇも」

 

 ああ、この続きは分かります。

 自業自得ですか、そうですか。

 私がやった行いの、報いは受けなければなりませんね。

 誰であろうと、報いは受けなければなりません。


 「おらぁ!」


 環希ちゃんが、私の弓を引き抜きます。


 !つぅぅぅ!いったいわね。


 「どうだ、痛いだろうがよ」

 「刺さった弓を引き抜かれるとよ」


 ええ、痛いですね。

 でも、これは仕方のないことなのです。

 これは、私が受けなければいけない報いなのですから。

 もちろん、この先も。


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