才賀3年生編5話 巨乳つるりという未来はあるんだよ

 

  「巨乳つるりという未来はあるんだよ」


 「ごじゃっぺっ!?」

 「ロリ巨乳ではなくてでござるか」


 「違うわね」

 「ロリ巨乳ってのは、巨乳なロリでしょ」

 「巨乳つるりってのはね」

 「巨乳の大人の女性になってもつるりなんだよ」

 「つるりなんだよ」


 「つるりにござるか」


 「オレェは」

 「つるりとかあんま興味ないな」


 あ、ここでまだ晴生君も喋っちゃうんだ。

 時間。時間がぁ。

 

 「なんですってぇ!」

 「富造殿」

 「聞き捨てならないでござるな」


 「オレェ、大人の女性好きィ」


 「オレェの大きさに合わないと」

 「だめだわやっぱ」

 

 !


 「てめぇ富造!」

 「いい加減にしやがれこの野郎!」

 「言って良い事と悪い事があんぞこの野郎!」


 気づくと、富造の野郎の胸ぐらを掴んで激高していた。

 僕は、もう自分を制御できなかった。

 僕も、まだまだ修行が足りなかった。

 ん?そういや、修行。そんなにしてたかな。

 月恵ちゃんと繋がってからは、ずっと月恵ちゃんの傍にいる気がする。

 修行、しなきゃなー。


 「アァ、美少年は完璧じゃなかったか」


 僕の怒りはおさまらない。

 富造の野郎は、まだ僕を怒らせる。


 「オレェの」

 「勝ちダァ」

 

 「上等だよ富造この野郎」

 「今この場で勝負してやろうか」


 「しなくていいわよ」

 「するなら別の場所でやってちょうだいね」


 「そうダゾ富造」

 「月恵ちゃんの前で恥晒して敗北したくないダロォ」

 「オマエじゃオレェには勝てない」

 「勝てるわけがないだろう」


 くっ。いくら沸騰激高しようと、富造の野郎が言ってる事を否定しきれない。


 「そういう問題じゃないのよね」

 「どっちのも見たくないわ」

 「私、美少女趣味のレズだから」


 いくら激高してようと、時間がない。

 こんなことしてる場合ではないんだって事は、僕の頭の中にはまだ残っていた。

 けれども、今この勝負からにも、逃げ出すわけにはいかなかった。

 ここで逃げて、この後の喧嘩に勝った所で、何になるというんだろう。

 いや、ここで逃げては、この後の喧嘩からも逃げ出してしまうのではないだろうか。

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