フルダイブ型MMORPG遊ぶつもりが殺されてフルダイブ型MMORPG世界に転生するようです。全員フルログインなんで全員レベルアップは早いです
才賀3年生編 3話 またメイドかよと言われてももう1人続けて出ます。私はメイドが好きなんです。改められません
才賀3年生編 3話 またメイドかよと言われてももう1人続けて出ます。私はメイドが好きなんです。改められません
「ええ」
「その条件でいいわよ」
「この場に倒れている貴方達が直接攻撃してきたりしなければ」
「文句はないわ」
僕らの月恵ちゃんが、話しを収める。
「月恵殿がそう言うのなら」
「仕方ないでござるな」
「こちらも侍にござる」
富造君も、月恵ちゃんが話しを収めれば、それ以上続けない。
「感謝するぜ」
「この場で動けない俺達は誓う」
「この戦いで、お前らを直接攻撃する事はない」
「オレハァ、お前等の誓いを信じる」
ここで、晴生君が入ってきて返答する。
富造君を会話に挟まないようにしたという意味もあるだろう。
また富造君に何か口を挟まれても困る。
「じゃあな」
晴生君が、続けてこの場から離れる事を告げる。
「仕方ないでござるな」
当然、富造君は不満を残している。
「さぁ、いこうか」
僕も強引にここはとにかくこの場を離れるようにする。
それに、僕には僕でやる事がある。
僕の役割だ。
この当たりがいいかな。
「ここらでいいだろう」
少し離れた廊下で、僕達は立ち止まる。
指をぱっちんと鳴らす。
まぁ、喧嘩もするけれど、今回僕が1番にするべき事がある。
指をぱちりと鳴らす。
「呼びましたー?」
「ももなーもー準備ばっちりなんですよー」
メイドの輪之内町桃菜ちゃんが現れる。
「彼らの分も食事をもてなしてやってくれ」
「とくに、晴生君にはたっぷりとね」
運動の前に食事は取らない方がいいとか、そんな常識とか理化の話しは、富造君には通用しない。
彼は。そんな常識も理化の話しも知りも分かりもしないだろうし。
富造君は、どこか悩んでいる。
「君が悩むなんてらしくない」
この言葉は、僕のためだ。
別に、彼が悩まないというわけでも。
悩むのが富造君らしくないなんて本当に思ってるわけではない。
僕達4人の中で、知識知能は1番低くとも。
1番考え、悩み、重いがあるのは。
誇りがあるのは。
富造君なんではないだろうかと思う。
けれど、この場ではそう言わせてもらう。
「富造君が悩んでいては」
「僕達はこの場で立ち尽くさなければいけない」
「この場は僕達のためにも」
「頼むよ」
親友の思いも悩みも無碍にして、無礼失礼を承知のうえで、親友富造君に頼み事をする。
すまない。
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