第3話 「おっぱいが大きい」「おかしいぞ!」「月恵のおっぱいはこんなに大きくない!」


  「おっぱいが大きい」

 「おかしいぞ!」

 「月恵のおっぱいはこんなに大きくない!」


 「なんとでござる」


 「晴生殿、某に変わって候」


 富造君が、ヘッドギアを晴生君から奪い、装着する。


 「ん?あれ」

 「いつもの月恵だ」

 「おっぱい」

 「おっぱいが、小さくなってる」


 「そうね、いつもの月恵ちゃんね」


 「あっちの月恵と変えられないか」


 「ふふふ、無理ね」


 「がっかりするぜ」

 「オレハァ、おっぱい大きい女子が好きなんだ」


 「失礼ね」


 「でもね」


 「今日の19時から始まるフルダイブ型MMORPGエターナルファンタジーオンラインなら、私は」

 「さっきの私の姿よ」


 「そうなのか」

 「なら、フルダイブ型MMORPGってのも悪くないな」

 「興味がわいてきたぞ」


 性欲が文明を発展させた。なんて言うわよね。

 性欲が、晴生君の文明レベル知能知識レベルも、上げられないかしら。

 とりあえず、フルダイブ型ゲームぐらいは教えられるかもしれない。


 「晴生君も一緒に遊びましょうね」

 

 「オレ、フルダイブ型の装置とか持ってないぞ」


 「それは大丈夫よ」

 「私のポータブル型のヘッドギア貸したげるから」

 「貴方がさっきつけてたヘッドギアよ」


 「そっか、サンキューだ」


 「ん。月恵はどうするんだ」

 「オレだけやっても、さっきの月恵がいないんじゃな」


 「私は、据え置き用のヘッドギアがあるから」


 ところで、さっきから、才賀君が黙っている。

 何やら、考えている様ね、


 「どうしたのよ才賀君」


 「いや、何」

 「小さいより大きい方が良い」

 「とも授業で習ったと思ってさ」


 この人達、どうしてこんなにも失礼なのかしら。

 しかし、才賀君は、一応は、私の方を見て言わないだけ。

 まだマシなのかもしれない。



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