8.「はい、やめやめ!!房中術の修行終わり!!続きはまた今度ね!!」
「お姉さん…♡♡好きぃ…♡♡」
少年は鐘樓のいい匂いにあてられてすっかり興奮していた。彼は夢中で鐘樓の匂いを嗅ぐ。
彼女からはなんだかいい匂いがするのだ。幻魔とは違う何か……とても興奮する心地良い香り。
もっと味わいたい。
「ひゃあ!?♡♡」
突然訪れた快感に思わず声を上げる鐘樓。少年は舌先でチロチロと彼女を舐めたり吸い付いたりする。
「あぁ、やめろ……!♡♡婿入り前の男がこんな事をしては駄目なのだぞ!?」
「んちゅ♡♡お姉さん美味しい
です……♡♡」
「んんっ!♡♡お、おい♡♡」
少年の愛撫はどんどんエスカレートしていく。
「んん♡♡んむぅ……♡♡」
「あぁ♡♡だめ♡♡吸わないで……♡♡」
チュウチュウと音を立てて吸う少年。その姿はとても妖艶であると共にまるで赤ん坊のようだった。
鐘樓は一生懸命に吸う少年を見て胸の奥がきゅんとなるのを感じた。
「んん♡♡やめろぉ♡♡私は子供を産んだ覚えはないんだからなぁ!♡♡」
鐘樓の喘ぎ声は段々と大きくなっていく。少年の責めによって彼女の理性は崩壊寸前だ。
「はぁ、はぁ……♡♡」
鐘樓の呼吸は荒くなる。彼女は無意識のうちに足を擦り合わせていた。
「お姉さん……♡♡」
鐘樓はゴクリと唾を飲み込む。彼女は今すぐ少年を押し倒してその小さな身体を組み敷いて滅茶苦茶にしてやりたい衝動に駆られたが、なんとか思い留まった。
「(こ、これでは私がこの少年を襲っているみたいではないか……!)」
鐘樓は必死に自制心を保つ。
「ううっ♡♡」
少年は恥ずかしそうに顔を赤く染めた。
鐘樓は息を荒くして少年を見つめる。その表情はまさにメスそのものといった感じだ。
鐘樓の心臓の鼓動が早くなる。
「お姉さん……♡♡」
「あっ♡♡」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
幻魔「申し訳ないがこのシーンは健全版では誤魔化しきれないので流石にNG」(指でバッテン)
白狐くん「そんなぁ……」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「お姉さん……♡♡」
「んっ……♡♡」
少年は再び鐘樓にキスをする。彼女もそれを素直に受け入れた。舌を絡ませ合い互いの唾液を交換する。
「ぷはっ……♡♡」
長い接吻を終える二人。二人の唇を繋ぐ銀色の糸が切れ落ちる。
息を切らしながら見つめ合う二人。少年と鐘樓はそのまま床へと倒れ込み、そして愛の営みが始ま…
「はい、やめやめ!!房中術の修行終わり!!続きはまた今度ね!!」
始まらなかった。
突然の声が上がると同時に、少年と鐘樓は幻魔の手によって引き離された。
「え!?」
「あっ……」
二人は名残惜しげに声を上げる。幻魔は二人の間に割って入ると、彼らの額に手を当て、そして言った。
「あのさ!鐘樓お主さぁ!最初なんか嫌がっとったじゃろ!?それが何で途中からノリノリになっとんのじゃ!?あぁん!?」
「そ、それは……その……♡♡」
鐘樓の顔が真っ赤に染まる。その様子はまるで恋する乙女のようであった。
「これあくまで房中術の修行だから!イチャラブじゃないから!そこんとこ勘違いせんように!」
「で、でも隠神様だってこの子とイチャイチャしてるではないですか!ていうか房中術とか忍術に関係ないですよね!?」
「うるさいわい!息子とイチャイチャさするのは母親の特権じゃ!決してエロい事したいが為に房中術を言い訳にしてる訳ではないぞ!?」
「最低ですね……」
「やかましいぁ!お主こそ完全にメスの顔しとったろうがい!!」
「そ、そんなこと…♡♡私はただ気持ち良くなっていただけです!」
ギャーギャーと言い争う二人。
その様子を見て少年は思う。
「(タヌキの女の人ってみんな賑やかな人が多いんだなぁ)」
こうして少年の新たな知り合いが増えたのだった。
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